mixiユーザー(id:2940502)

2026年05月19日06:36

77 view

水曜クビ×4日記1462:大きな玉ねぎの畑で



1963年、ロサンゼルス。凶悪犯罪課でコンビを組むことになった2人の刑事…カール・ヘッティンジャーとイアン・キャンベルは、夜のパトロール中に一台のクルマに職質をかけた。乗っていたのは、サディスト気質の強盗グレッグ・パウエルとムショから出たばかりの黒人ジミー・スミス。彼らはヤマを踏もうと武装していたため、咄嗟にカールとイアンから銃を取り上げ無力化し、拉致してしまう。だが持て余したグレッグは、クルマをベーカーズフィールドまで走らせ、オニオン畑で停めて2人の刑事を殺そうとする。まずはイアンの顔面に一発。倒れたその身体に四発。その間、カールはスキを見て逃げ出した。グレッグとジミーは彼を仕留めるため追いかけるが……


「オニオン・フィールド」

以下、ネタバレ・フィールド。


引き算引き算引き算引き算

新宿ハードコア傑作選2、キラーカーンに続いて観て参りました。

フォト



映画好きになったキッカケが「ダーティハリー」であり、TVドラマ好きになったキッカケが「特捜最前線」であることからお判りの通り、〈警察モノ〉フリークの俺…とりわけ苦い結末を迎えるリアリズム重視の作品にはどうしようもなく惹かれてしまうのです。とにかく、ルックのカッコ良さより人間臭さ、なんですよ。劇映画では、その元祖が「センチュリアン」だと思っていて、観た時は報われない職務をこなす者たちに尊敬の念を抱いて哀愁をひしひしと感じました。

フォト



同じ原作者による本作「オニオン・フィールド」は、無軌道な若者2人が警官を殺してしまうという実録モノ。てっきり「冷血」とか「ブロークンジェネレーション」のような話かと身構えたら、しっかり警察モノだったことに安堵しました。しかも警官の悲哀よりもさらにその上の精神的病巣を抉ってみせて、加えて法の不完全さを淡々と映すことで、警察モノの枠に納まらない厚みを感じましたね。犯人2人が逮捕されてからが本番なんですよ、この映画。つまり起訴、裁判となるんですが…その進行に沿って、加害者と被害者のメンタルが完全に逆転していくところに本作最大の意外性があります。死刑判決が下されてから、生き生きとし出したグレッグのカリスマ性が磨かれていくのが不気味。対して命拾いした刑事カールの堕ちっぷりは切なくて、泣き叫ぶ赤ん坊と拳銃が出てくるあのシーンでは泣いてしまいました。ラスト、加害者被害者双方が清々しく穏やかな表情になっていることには微妙に納得し難いんだけど、独特な味わいがありました。

刑事側2人はジョン・サヴェージとテッド・ダンソン。犯人2人はジェームズ・ウッズとフランクリン・シールズ。4人の中でウッズが圧倒的な演技で大注目です。「ロボコップ」でお馴染みロニー・コックスがブルックス役で好演。そして死刑囚監房でやたら法に詳しい黒髪オールバックがまさかのクリストファー・ロイドで驚きました。


序盤、イアンが医者の息子で医学部中退と告白するダイナーのシーン。
「医者も警官も命を救う仕事だが、医者は感謝をされて、警官は憎まれる」というセリフが出てきて胸に刺さった。確かに中弛み感はあるし、いくら実話ベースとはいえもう少し整理できたのではとも思うけど、ハナシの重みと警官のPTSDを克明に描いたことを最大に評価。傑作と呼ばせていただきます。ぜひ。


☆余談

昨日は久々にタイガーさんに遭遇。一席空けて隣に座ってました。ちょっとお疲れのようにお見受けしましたが、お元気そうでした。やはり新宿で映画観るときは最前列に限るよね(笑)


7 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年05月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31