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2026年05月11日23:16

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ミニチュアゲーム日記 Vol.185

注意:この日記は、『WARHAMMER : The Old World(以下ウォーハンマー:オールドワールド)』という日本語対応の無いミニチュアウォーゲームの対戦レポートです。知識が無い方にとっては非常に理解が困難な内容かと思われますので、ご了承下さい(もっとも、ゲームの知識があっても当事者以外には読みづらいかと思いますが)。


2026年5月9日(土)、北千住の足立区生涯学習センターにて開催されたオールドワールドコンベンションに参加。
この日の参加者は、主催のかませやぎさん、NOZAKIさん、タムさん、冬寂(拙者)の4名(参加者の名前は旧Twitterに準拠)。
かませやぎさんとNOZAKIさんがビーストマン(Beastmen Brayherds)とオウガキングダム(Ogre Kingdoms)、タムさんと自分がオーク&ゴブリン(Orc & Goblin Tribes)とドワーフ(Dwarfen Mountain Holds)の対戦を行う。


注意:冒頭に書いた通り、このゲームは日本語に対応していないので、今後ゲーム中の用語については、実質的に前の版にあたり日本語版のある『ウォーハンマー・ファンタジーバトル(以下FB)』に該当(類似)する単語がある場合はそれを当てはめて、無い場合は筆者が適当に訳を付けている。原語も続けて記載するので、訳がまずくても原文のどこに該当するかは分かる、はず。


この日の取組:ウォーハンマー:オールドワールド オーク&ゴブリン対ドワーフ(1,000ポイント)

編成:
●先攻:オーク&ゴブリン(タムさん)
オーク・ビッグボス(ジェネラル、オーク・ボゥイ(1)に『合流(Join)』)
オーク・ウィアードボゥイ(Lv.2ウィザード、『ゴルクのにらみ(Gaze of Gork)』(※1)『ゴルク(またはモルク)の足(Foot Of Gork(Or Mork))』(※2)、オーク・ボゥイ(3)に『合流』)
オーク・ボゥイ(1)
オーク・ボゥイ(2)
オーク・ボゥイ(3)
オーク・ボアボゥイ
オーク・ボアチャリオット

※1:『ゴルク神の伝承魔術(Lore of Gork)』の『射撃系(Magic Missile)スペル』。使用者のベースの端から5D6インチの直線を引き、この線の下になった兵は敵味方を問わず【攻】5、『貫通値(AP)』-3のヒットを1回受ける。
※2:『グァーグ!魔法(Waaagh! Magic)』の『魔力の渦系(Magical Vortex)スペル』。リメインスペル。『危険な地形(Dangerous Terrain)』として扱われる『テンプレート(大)』を置く。両軍の『ターンの開始サブフェイズ』にランダムな方向に2D6インチ移動し、接触したユニットは敵味方問わず【攻】5、『貫通値』-1のヒットをD3+3回受ける。

●後攻:ドワーフ(冬寂)
セイン(ジェネラル、ハンマラーに『合流』)
エンジニア
ウォリアー
レンジャー
ハンマラー
オルガンキャノン

オーク&ゴブリンはオーク編制。ウィザードを使うのがテーマとの事。ただ、兵力は多いし高機動ユニットも居て、シンプルにアーミーとしての厚みがある。

ドワーフは、前回の反省を活かして作成した徒歩のセインと、セイン/キングが居ないと戦場に出てくれないハンマラーの活躍を期待した編制。主力が重すぎて他がスカスカな気がする。

シナリオ:『栄光の戦場にて(Upon The Field Of Glory)』
『マッチプレイガイド(MATCHED PLAY GUIDE)』(※1)から、最も簡単な正面決戦のシナリオを選択。なお、同じく『マッチプレイガイド』から『副次目標(Secondary Objective)』として『戦略拠点(Strategic Locations)』(※2)のルールを追加してみた。

※1:競技向けを意識したルールが掲載された追加ルール集。
※2:戦場に戦術目標を現すマーカー(objective marker)を置く。各プレイヤーターンの終了時に、マーカーの6インチ以内に居て、マーカーに最も近い『兵力(unit strength)』10以上のコアユニットが所属するアーミーが30勝利ポイント(victory point、以下VP)を得る。


作戦:
ウォリアーとハンマラーは『教練済み(Drilled)』を使って有利な条件で接敵できると吉。初期配置で丘のある側を取れたので、オルガン・ガンの火砲陣地とする。レンジャーはいつも通り、前目の位置からクロスボウとグレイトウェポンを臨機応変(行き当たりばったり)に使い分ける。


展開:
●1ターン表
フォト

◆射撃フェイズ
オーク・ウィアードボゥイが『ゴルクのにらみ』を使用してレンジャーの2体を倒す。

★『目標物』の確保によりオーク&ゴブリンが60VPを獲得。


●1ターン裏
フォト

◆移動フェイズ
レンジャーがオーク・ボゥイ(3)に『突撃(Charge)』(※)。『迎え撃て(Stand & Shoot)』によるダメージは無し。
丘に登るつもりだったオルガンキャノンはオーク・ボアチャリオットの『突撃』を警戒して待機。

※:レンジャーは『斥候部隊(Scout)』のルールで配置されているので、本当は1ターン目は『突撃』できなかった。

◆接近戦フェイズ
レンジャーがオーク・ボゥイ(3)の5体を倒し、反撃で1体が倒れる。オーク・ボゥイは『整然と退却(Falls Back In Good Order)』、レンジャーは『追撃(Pursuit)』。

★『目標物』の確保によりオーク&ゴブリンが30VPを獲得。


●2ターン表
フォト

◆接近戦フェイズ
オーク・ボゥイ(3)とオーク・ウィアードボゥイの攻撃はレンジャーに徹らず、反撃で1体が倒れる。『戦闘結果(combat result)』は引き分け。

★『目標物』の確保によりオーク&ゴブリンが60VPを獲得。


●2ターン裏
フォト

◆射撃フェイズ
オルガンキャノンがオーク・ボアチャリオットを砲撃して4ダメージを与え破壊。
ドワーフ・エンジニアがオーク・ボアボゥイを射撃して、当たるも徹らず。ただ、ハンドガンの『震盪力のルーン(Rune Of Concussive Force)』(※)によりボアボゥイは『愚鈍』を得る。

※:このルーンが刻まれた武器による攻撃がヒットしたユニットは、ドワーフ側の次の『ターンの開始サブフェイズ』まで『愚鈍(Stupidity)』のルールを得る。ダメージがなくてもヒットしたら有効なので注意。

◆接近戦フェイズ
レンジャーがオーク・ボゥイ(3)の2体を倒し、反撃によるダメージは無し。オーク・ボゥイは『整然と退却』、レンジャーは『追撃』。

★『目標物』の確保によりオーク&ゴブリンが60VPを獲得。


●3ターン表
フォト

◆移動フェイズ
オーク・ボアボゥイがハンマラーに『突撃』するも届かず(※)。

※:ボアボゥイは『ウォーバンド(Warband)』のルールをもつので、本当は『突撃判定』を振り直せた。

◆接近戦フェイズ
オーク・ボゥイ(3)はレンジャーに4体を倒されて全滅、オーク・ウィアードボゥイは1ダメージを受け(残り【傷】1)反撃で1体を倒す。ウィアードボゥイは『逃走(Flee)』してレンジャーの『追撃』は届かず。

★『目標物』の確保によりオーク&ゴブリンが60VPを獲得。


●3ターン裏
フォト

◆移動フェイズ
ドワーフ・ウォリアーがオーク・ボゥイ(2)に『突撃』。

オルガンキャノンが『行進』しているが、ウォーマシンは『行進』できない(ルールブックP197)。ただ『行進』しなくても『丘』に登れる距離ではあった。

◆射撃フェイズ
ドワーフ・エンジニアがオーク・ボゥイ(1)を射撃して1体を倒し『愚鈍』を与える。
レンジャーがオーク・ウィアードボゥイを射撃して1ダメージを与えて倒す。

◆接近戦フェイズ
ドワーフ・ウォリアーがオーク・ボゥイ(2)の2体を倒し、反撃で2体が倒れる。ウォリアーは『後退(Give Ground)』、オーク・ボゥイは『踏みとどまって隊列再編(Restrain & Reform)』。

★『目標物』の確保によりオーク&ゴブリンが60VPを獲得。


●4ターン表
フォト

◆計略フェイズ
オーク・ビッグボスが『グァーグ!(Waaagh!)』(※)を使用。

※:ゲーム中一回、『士気テスト(Leadership Test)』に成功することで、次の『ターンの開始サブフェイズ』まで、このキャラクターと乗騎と『合流』中のユニットは、ヒットロールの出目1の振り直しと『戦闘結果』に+1の修正を得る。

◆移動フェイズ
オーク・ボゥイ(1)とオーク・ボアボゥイがハンマラーに『突撃』。ボアボゥイはオーク・ボゥイに進路を遮られて『突撃』失敗。
オーク・ボゥイ(2)がドワーフ・ウォリアーに『突撃』。

◆接近戦フェイズ
オーク・ボゥイ(2)がドワーフ・ウォリアーの2体を倒し、反撃で4体が倒れる。『戦闘結果』は引き分け。

セインに挑まれた『一騎討ち(Challenge)』をオーク・ビッグボスが受け、2ダメージを『再生能力(Regeneration)』で無効化して反撃で1ダメージを与える(残り【傷】1)(※1)。
オーク・ボゥイ(1)はハンマラーに9体を倒され反撃できず(※2)。オーク・ボゥイは『整然と退却』、ハンマラーは『追撃』。
オーク・ボアボゥイが『パニックテスト』に失敗して『逃走』。

※1:セインは『疾風のマスタールーン(Master Rune Of Swiftness)』で『先手をとる(Strike First)』のルールを得ているので、【敏】10で先に攻撃している。
※2:ハンマラーのスタンダードに刻まれた『狼狽のルーン(Rune Of Confusion)』によりオーク・ボゥイは『混乱した突撃(Disordered Charge)』をした事になり、かつハンマラーの『弛まぬ守護者(Stoic Defender)』(※3)のルールにより【敏】が+1されているので、ハンマラーが先に攻撃している。
。
※3:『突撃』してきた相手に対して【敏】と【回】に+1される。

★『目標物』の確保によりオーク&ゴブリンが60VPを獲得。


●4ターン裏
フォト

◆射撃フェイズ
レンジャーがオーク・ボアボゥイに射撃するも当たらず。
オルガンキャノンがオーク・ボアボゥイを砲撃して1騎を倒す。

◆接近戦フェイズ
セインが挑んだ『一騎討ち』をオーク・ビッグボスが受け、1ダメージを『再生能力』で無効化されて反撃で1ダメージを受けて死亡。
ハンマラーがオーク・ボゥイ(1)の5体を倒し、反撃のダメージは無し。オーク・ボゥイは『逃走』してハンマラーの『追撃』は届かず。

オーク・ボゥイ(2)に2体を倒されたドワーフ・ウォリアーが反撃で5体を倒す。オーク・ボゥイは『逃走』してウォリアーの『追撃』は届かず。
『追撃』中、『逃走』中のオーク・ボアボゥイに接触して全滅させる(※)。

※:ここでは『追撃』移動のままオーク・ボアボゥイを通過しているが、本当は『追撃』中に『逃走』中のユニットに接触した場合、『追撃』を続行するのではなく『逃走』中のユニットに『突撃』したものとして移動を終了し、『戦列編成(align)』した上で『逃走』していたユニットが全滅する(ルールブックP157)。

★『目標物』の確保によりドワーフが30VPを獲得。


●5ターン表
フォト

◆計略フェイズ
オーク・ボゥイ(1)が『再集結テスト(restrain test)』に失敗、オーク・ボゥイ(2)は成功して『隊列再編(reform)』。

◆移動フェイズ
オーク・ボゥイ(1)が『逃走』継続。

★『目標物』の確保によりドワーフが30VPを獲得。


●5ターン裏
フォト

◆移動フェイズ
ドワーフ・ウォリアーがオーク・ボゥイ(2)に『突撃』。

◆射撃フェイズ
オルガンキャノンがオーク・ボゥイ(1)を砲撃するもダメージ無し。

◆接近戦フェイズ
ドワーフ・ウォリアーがオーク・ボゥイ(2)の6体を倒し、同時攻撃によるダメージは無し。オーク・ボゥイは『逃走』してウォリアーの『追撃』は届かず。『逃走』中にレンジャーを通過した事による『危険判定(Peril test)』で2体のオーク・ボゥイが倒れる。

★『目標物』の確保によりドワーフが30VPを獲得。


●6ターン表
フォト

◆計略フェイズ
オーク・ボゥイ(1)と(2)が『再集結テスト』に成功して『隊列再編』。

★『目標物』の確保によりドワーフが30VPを獲得。


●6ターン裏
フォト

◆移動フェイズ
ハンマラーがオーク・ボゥイ(1)に『突撃』するも届かず。
レンジャーがオーク・ボゥイ(2)に『突撃』。

◆射撃フェイズ
オルガンキャノンがオーク・ボゥイ(1)を砲撃するもダメージ無し。

◆接近戦フェイズ
レンジャーがオーク・ボゥイ(2)の6体を倒し、反撃で2体が倒れる。オーク・ボゥイは『逃走』して盤外に去る。

★『目標物』の確保によりドワーフが30VPを獲得。


ここでゲーム終了。
フォト


結果:ドワーフの完勝(crushing victory)…?
ルールブックでは、『勝利ポイント』で100点以上の差が付いていたら勝利、差が2倍以上であれば完勝とあるが、ここでは『マッチプレイガイド』の対照表に従った。
まあ、ウィアードボゥイの動きを封じてしまったレンジャーの誤チェストの影響は結構大きいと思われるので、疑問の残る結果ではある。実質ノーコンテストか。

雑感:
タムさんと自分は、多分賽の目の悪さについて他認と自認がかなり一致している方だと思うが、今回は自分の側に大きく傾いた。戦術的にやりたい事を実現できたのは吉だが…極端すぎるんだよなぁ。

結果、ウィアードボゥイとボアボゥイとボアチャリオットの活躍の機会を奪う事になったが、この規模のゲームで、かつ頭数が少ないドワーフからすると、どれか一つでも出目が走ればフォローできないレベルの損害を受けるので、ドラマチックな展開を作り上げる余裕は無かった。まあ、うちの連中は実力を発揮できずに鏖殺される事の方が遥かに多いので、たまにはご容赦頂きたい。

『乱戦(Press of Battle)』のルール追加により、インファントリー(モンスター除く)は2列目まで攻撃出来るようになったが、『突撃』したターンには1列目しか殴れないので、彼我の性能によっては『突撃』しても大して有利にならない。まあ、損得勘定をしてマシな方を選ぶだけという当たり前の話なのだが、『突撃』できればOKという簡単な話にはならないのは、頭の片隅に置いておきたい。

6ターン表のハンマラーの『突撃』は失敗したもののギリギリで、そもそもこの距離まで詰められたのは、前のターンに『行進縦隊(Marching Column)』になって9インチ『行進』していた事による。『教練済み』のスペシャルルールは、1ゲームの間使う機会が無い事もあるが、こういう事があると持たせて良かったと思う。

『マッチプレイガイド』には、追加のシナリオとか勝敗に関わる追加ルールとか色々あって気になっていたところ、タムさんの申し出で『目標物の確保』を試せて良かった。アーミーによってはかなり相性の悪いゲームになるケースがありそうだが、そもそも想定されている使い方は予め条件を公開して、それに対してアーミーを編制するのだろう。アクセントとして使うには十分面白い要素なので、身内で遊ぶ分には気にせず取り入れるのが吉。
『マッチプレイガイド』は当然入手済みだし、持っている以上は自ら翻訳したいとは思っているのだが…今はようやく『終焉の時:カインの書』をざっくり訳し終えた所で、できればあと2冊をとっとと片付けたいのだよなぁ…。
『日暮れて途通し』の思いを新たにする冬寂であった。



●おまけ:展開中に記載する機会が無かった、あるいは直接の関連は無いが気付いた点についての覚書。

・『マッチプレイガイド』のルールでは、基本のルールブックと情景モデル(terrain feature)の置き方が違う。
どちらも、情景モデルの数は戦場の大きさで決まるが、前者は各々のプレイヤー(each player)がその数までの情景モデルを選んでから交互に一つずつ、最初に決められた数まで置いていく(つまり、合計で戦場二つ分の『情景モデル』を選び、戦場一つ分が配置されて、戦場一つ分が余る)のに対して、後者ではプレイヤー二人(players)が戦場の大きさで決まる数の情景モデルを選んで、一方がそれを配置して、もう一方が情景モデルの位置をランダムに変える(つまり、選ぶのは戦場一つ分の情景モデルのみで、それが全て配置される)。
自分の英語力はたかが知れているので、もしかしたら文意を掴み損ねているかも知れないが、多分この解釈で合っている、はず。
(間違っていないとして)『マッチプレイガイド』で新たなルールを用意したのは、例えば大会等で複数の戦場を同時に用意する場合、それぞれについて戦場二つ分の情景モデルを用意するのは流石にハードルが高いからではないかと思う。

・『戦闘系(Assailment)スペル』はウィザードが攻撃するタイミングで、通常の攻撃に加えて実行できる(ルールブックP158)。

・移動において『低い障害物(low linear obstacle)』は『移動しにくい地形(difficult terrain)』として扱われる(ルールブックP270)ので、『逃走』する時に『低い障害物』は影響しない(ルールブックP133)

・疑問:『疾駆け(Swiftstride)』と『ウォーバンド』のスペシャルルールをもつユニットが失敗した『突撃』を振り直す場合、『疾駆け』によるD6も振り直すのか。『ウォーバンド』のルールの説明は『『突撃判定』を振り直す』とあり、『疾駆け』の説明には『『突撃』の結果に+D6の修正を加える』とあるので、言葉の意味を厳密に追っていくと振り直すのは最初の2D6だけと読めるが、修正も含めて『突撃判定』と言われても不自然だとは感じない。その場で相談するか、ロールオフで決めるしかないか。
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