中学の理科教師ライランド・グレースは、ある日政府の役人らしき女性ストラットの訪問を受ける。最近巷で話題になっている「ペトロヴァ・ライン」について知恵を借りたいというのだ。ペトロヴァ・ラインとは、突如現れた金星・太陽間の赤外線ベルト。これが太陽エネルギーを奪いつつあるという。太陽の光が失われたら当然地球絶滅の危機である。タイムリミットは30年、というところか。かつて分子生物学者として宇宙微生物について常識外の仮説を立て学会から追放されたグレースは、自説証明のチャンスとばかり、無人探査機が金星から回収したペトロヴァ・ラインの成分を解析。それが強大なエネルギーを放出する微生物であることを突き止め培養を成功させた。グレースが命名した微生物「アストロファージ」は太陽系から離れた星々でも見つかり、輝きを失わせていたが、唯一タウ・セチという恒星だけは影響を受けていなかった。各国政府はタウ・セチに「アストロファージ」を無効化する秘密があると考え、タウ・セチまで航行可能な有人宇宙船を打ち上げる計画を立てる……
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」
以下、なぜネタバレしない、質問?



「アルマゲドン」より高尚で笑えて泣けるSF映画。フィル・ロード&クリストファー・ミラーの持ち味であるユーモアセンスはそのままに、ゴズリングの等身大な負け犬ぶりと明るさと憂いでドラマを牽引していきます。自己犠牲と友情が描かれたコンテンツに弱い俺だから冷静に評価できていないかもと前置きしつつ、これは傑作と呼びたい。もちろん原作が良作なのだろうが、こんなに素晴らしいホンはないと思うし、こんなに魅力的なキャラクターたちはいないと思うし、こんなに素敵なオチもないだろうと思う。劇伴や挿入歌のバリエーションも豊富で飽きがこないし、涙腺刺激ポイントも外さないしで俺はこれ暫定今年ベスト1に推します。
…太陽系の外にまで名を知らしめたメリル・ストリープ。あれ本人がアフレコしたのかどうか気になったな^_^
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