「編物クラブ」というミステリシリーズで知られる女流作家テス・ソーン。講演のため田舎町コールウィッチの図書館に出かけるが、帰り道にタイヤがパンクして、廃業したガソリンスタンドの前で立ち往生してしまう。そこに通りかかったピックアップトラック。止まってくれた運転手は巨漢のムサい男。彼はいきなりテスに襲いかかり、何度も犯し続ける……
「スティーヴン・キングのビッグ・ドライバー」
マリア・ベロ主演で、オリンピア・デュカキスも出てくるプチ豪華なテレフィーチャー。過激描写のないレイプリベンジもの…というか女性向けシリアスドラマという趣でありながら、幻聴幻覚が出てくる神経症ドラマでもあります。なるほどキングが原作というのも納得。ミステリ作家がヒロインというのがミソで、レイプ犯ビッグ・ドライバーを追い詰める推理の過程が面白かったな。
原作未読なんだけど、映画好きのキングらしく作中で「ブレイブワン」とか「鮮血の美学」とか類似作品への言及もあるらしい。ちなみに劇中では図書館員ラモーナのお気に入り俳優としてリチャード・ウィドマークが登場します。彼女が特に大好きなのが「死の接吻」というんですが、これクライムムービー好きにはウィドマークの狂気的演技で有名な一本。このウィドマークが好きということは、ラモーナもヤバイ奴というロジックに合点がいきます。ちなみにテスのリベンジを手助けするのがカーナビの〈トム〉。トムは「死の接吻」のウィドマークの役名なんだが、これは偶然か意図的か…?
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