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『短期は驚き、長期は驚かない』。チャールズ・エリスが説く、一生モノの投資マインドセット
バークシャーのAmazon売却に惑わされない。機関投資家が狙うAI時代の『次の一手』
投資の成果は『何もしないこと』への報酬。相場が静かな時こそ、本業の労働収入が最強の味方になる
30%の下落に耐える『気概』はあるか?市場に生き残る投資家だけが手にする未来
米国株・市場概況(昨晩の振り返り)
昨晩の米国株は、全体的に動きが穏やかでボラティリティが落ち着いてきた印象です。
S&P500: +0.1%
NASDAQ100: -0.13%
半導体指数(SOX): +0.56%
ここ最近は値動きの激しい日が続いていましたが、昨日はほとんど動きがありませんでした。市場が上昇する前は、このようにボラティリティが低くなり、安心感が出てくると少しずつ上がっていくパターンが多いものです。投資を止めるのではなく、いつも通りの姿勢を続けていくことが大切です。
ドル円と円建てS&P500の状況
ドル円は153.18円で推移しており、前日比で0.19%の円高ドル安となりました。S&P500の動きと合わせても、円建てでの資産価値に大きな変化はありません。
円建てS&P500(eMAXIS Slimなど)のチャートを見ると、年初から右肩下がりの局面もありますが、水準としては昨年12月とほぼ変わらないレベルです。当時は「絶好調だ」と言っていたはずですが、人間は下がってくると「調子が悪い」と感じてしまうものです。感情に振り回されず、絶対値ベースで数字を見ることが重要です。
eMAXIS Slim S&P500 基準価額(見込み): 約38,380円
最高値からのドローダウン: 現在5.4%程度 (昨年は24%程度のマイナスもありました。30%程度の下落はいつか来るものと考え、耐えられる備えをしておきましょう)
その他アセット・指数の動き
昨晩、動きが目立ったのは貴金属と仮想通貨です。
ゴールド: -2.39%
シルバー: -3.5%
ビットコイン: -1.6%(軟調な推移が継続)
米国10年債利回り: 上昇(債券価格は下落)
ゴールドやシルバーは下げましたが、年初来で見れば依然としてプラスを保っています。ポートフォリオにゴールドを組み入れる目的は「リスクあたりのリターン(効率)を高めること」にあります。株式が上がる一方でゴールドが下がるのは、分散投資が機能している証拠とも言えます。
個別ニュースと投資戦略
ビッグテックとAIを巡る動き
ハイテク株(テクノロジーサービス)は、AIによる既存ビジネスへの脅威論から冴えない展開が続いています。しかし、裏では大きな動きがあります。
機関投資家の動き: カーライルやブラックロックなどは、今の下げをチャンスと見てITサービス企業の債権(CLO)などの買いを進めています。
バークシャー・ハサウェイ: Amazon株の保有を8割減らしたとの報道がありました。一方でGoogleを買うなど、ビッグテック内での選別(シフト)を行っているようです。Apple株の売却も話題になりますが、その後最高値を更新することもあるため、過度に振り回される必要はありません。
トランプ氏の発言と経済イベント
日本からの投資: トランプ氏が日本による5.5兆円規模の米国投資計画に触れ、「関税のおかげで実現した」と主張しています。
今夜の予定: 耐久消費財受注の発表や、FOMC議事要旨の公開があります。
投資の格言
チャールズ・エリス氏(『敗者のゲーム』著者)はこう言っています。
「投資における長期の経験は驚くことがないが、短期の経験は常に驚かされる」
視野が短期的になると感情が揺さぶられますが、長期で見れば今の騒ぎも「そんなこともあったな」という誤差に過ぎなくなります。
相場が芳しくない時こそ、確実な「労働収入」が頼もしい味方です。目の前の仕事にモチベーション高く取り組んでいきましょう。
チャールズ・エリス氏の著書『敗者のゲーム(Winning the Loser's Game)』
は、投資家にとっての「バイブル」とも呼ばれる名著です。
難しい理論を抜きにして、そのエッセンスを「テニスの試合」に例えてわかりやすく解説しますね。
1. 「勝者のゲーム」から「敗者のゲーム」へ
エリス氏は、投資の世界が時代とともに変わったと指摘しています。
昔:勝者のゲーム(プロが勝つ) 情報が少なかった時代は、人より早く情報を掴んだ「賢いプロ」が、ミスをした素人から利益を奪うゲームでした。
今:敗者のゲーム(ミスした人が負ける) 今は世界中のプロが超高性能なコンピュータと情報網で戦っています。全員が「正解」を知っているため、「自分だけが勝つ(市場平均を超える)」ことが極めて難しくなりました。
テニスの例えが一番わかりやすい!
プロのテニス(勝者のゲーム): 強烈なサーブや鋭いスマッシュなど、「自分から勝ちを奪いに行く」ことでスコアが決まります。
アマのテニス(敗者のゲーム): どちらかが自滅(ネットにかける、アウトするなど)するまでラリーが続きます。つまり、「ミスをしなかった方」が勝手に勝つのです。
「投資もアマのテニスと同じ。余計な色気を出してミス(短期売買や銘柄選び)をするから負けるんだ」というのがエリス氏の主張です。
2. エリス氏が教える「勝つための3つの鉄則」
「敗者のゲーム」で生き残り、最終的に資産を増やすための結論は非常にシンプルです。
�� インデックスファンドを買う
個別の銘柄を選んで「市場に勝とう」とするのは、プロ相手にスマッシュを狙うようなもの。市場全体に投資するインデックスファンド(S&P500やオルカンなど)を持ち続けるのが、最もミスが少なく、確実な道です。
�� 「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせる
相場が良い日は、1年のうちのほんの数日しかありません。その「爆上がりする瞬間(稲妻が輝く瞬間)」を逃すと、トータルの利益はガタ落ちします。 「今は下がりそうだから一旦売ろう」という予測は、その瞬間を逃すリスクを高めるだけの「ミス」になります。
�� 感情をコントロールする(規律を守る)
株価が下がると怖くなって売りたくなり、上がるともっと欲しくなります。エリス氏は、「投資方針書(マイルール)」をあらかじめ決めておき、相場が荒れてもそれを守り抜くことが最大の防御だと説いています。
まとめ:エリス氏からのメッセージ
「投資とは、何もしないことへの報酬である」
あちこち動き回って「賢く立ち回ろう」とする人ほど、手数料やタイミングのミスで自滅していきます。 「市場という大きな波に身を任せ、じっと動かずに耐え続けること」。これこそが、アマチュア投資家がプロに勝てる唯一の戦略なのです。
エリス氏の教えを踏まえて、今のポートフォリオや積み立て設定を「あえていじらない」自信は持てそうでしょうか?
「今は『嵐の前の静けさ』?米国株のボラティリティ低下と、今私たちがすべきこと」
「5.4%の下落はただの『誤差』。S&P500最高値更新待ちの今こそ、チャールズ・エリスの教えを刻む」
「上がれば歓喜、下がれば悲観。そんな『感情の罠』から脱出するための数字の読み方」
「ドローダウン5.4%の真実。過去のデータが教える『敗者のゲーム』を勝ち抜くための規律」
「ゴールド下落とハイテクの苦戦。分散投資が『狙い通り』に機能している証拠とは?」
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