2026年K-POPシリーズ 第2回 < IZONEからIVEへ。星団の再編を超えて ―― 6人のミューズがSYNKする「伝説の夜 後編」NHK Venue101 SPECIAL LIVE レポート
IVEシリーズ前編 2026年1月30日付
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1991529061&owner_id=32437106&from=list_diary_title
IVEシリーズの後編は、2026年1月31日NHK総合テレビで放送された「Venue101」のスペシャルライブレポートである。よりライブの一体感を持たせるべく、IVEのメンバーが、スタジオに集結したDIVE(IVEファンの総称)と対話をしながら進行した。持ち歌の合間に、MCをはさみ、スタジオを越えて、全国の視聴者に心休まるひと時を提供してくれた。世界を見据える彼女たちは、クリスタルステージの上で、体温が宿っていた。IVEの原点にもなった2年半にわたり活動していたIZONE時代のカル群舞ダンスについて冒頭で解説する。
写真��IVEのメンバー プロフィール
目次
・次世代を担う「完成型グループ」の真髄 カル群舞ダンス
・少女時代が築いたスタイル テヨンのソロ公演(2026年2月5日追加)
�競謄�スチャの反乱 ―― デニムと肌がSYNKする、23時の静寂
・−LOVE DIVE − パフォーマンス
・ -MC IVEクエスチョン-
・ELEVEN DARE ME-
・IVEクエッション BeAlright XOXZ
・次世代を担う「完成型グループ」の真髄 カル群舞ダンス
前編ではIZONEからIVEへと繋がる系譜と、彼女たちの彗星の如きデビューから日本への上陸の軌跡を辿ってきた。K-POPシーンにおいて「完成型グループ」と称されるIVEのルーツには、IZONEがK-POPの象徴的な要素である「カル群舞」を通じて築き上げた基盤にある。
「カル群舞(칼군무)」とは、韓国語で刀の群舞という意味を表す。その名のとおり、一人ひとりが、切れ味するどい刀のように、多彩な動きを披露しながら、最後には一つにまとまる。メンバー達の練習生時代から磨き上げられたダンススキルによって獲得された。IZONEは、メンバー12人が繰り出す幅広い動きから、優雅で繊細な光景を作り出した。結成後に日韓の国籍の壁を越えて、練習に伴う緻密なフォーメーションワークと緩急をつけた表現で、「カル群舞」の新たな可能性を見出した。代表曲「幻想童話(Secret Story of the Swan)」では、センターボーカルを中心に4人ずつ3組のユニットを頻繁に入れ替える。その都度センターのヴォーカルを引き立てるべく、前方と後方で異なる動きをする立体的な隊形変化を作り出す。
多人数グループならではの奥行を表現した。サビにおける全員のユニゾンは、それぞれ異なる役割を果たすメンバーの結束した姿を、より鮮やかに描き出した。「La Vie en Rose」でのしなやかな腕と指の動きや、「Highlight」における「動かないダンス」で緩急をつける表現も独自スタイルの一つだった。楽曲の持つ世界観を深く伝える高度な演出技術として、K-POPシーンに大きな影響を与えた。
写真�◆�IZONEの活動終了を告げる2021年3月13日と14日に開催されたオンラインコンサート「IZ*ONE ONLINE CONCERT [ONE, THE STORY] 」の一幕
カル群舞ダンスを一躍広めたのは、2010年にデビューした7人組みボーイズグループINFINITE(インフィニティー)である。先に2007年にデビューした9人組ガールズグループの少女時代の足のシンクロ率よりも高度な技に挑戦した。体幹を使い動きをそろえながら、フォーメーションを変え、一糸乱れぬ動きを披露する。シンクロ率99,9%の完成度と評される程の完璧な群舞で、K-POPのダンスパフォーマンスに新たな評価軸をもたらした。一人ひとり刃のように鋭い動きをしながら、集結していく様から新たに「カル刀舞ダンス」と呼ばれ、定着するにいたった。全米で一躍名を轟かせたBTS(防弾少年団)は、ヒップホップ音楽と「カル群舞」を融合させ、社会現象と化した。彼らは毎日約15時間もの練習を積み重ね、その圧倒的なシンクロ率と表現力で「カル群舞」を新たな段階へと引き上げた。少女時代が持ち味とした「シンクロダンス」から、発展応用した「カル群舞ダンス」が主流になった。INFINITEは2018年頃からメンバーそれぞれ2年に渡る兵役に入り、活動休止を余儀なくされた。2021年頃には、任務を終えたものの、それぞれメンバー別の事務所に移り、全員での活動が停滞する。2023年に新たに事務所を独立して再結成を果たした。現在は6人体制である。
INFINITEが築いた「カル群舞」の概念と技術を採用したIZONEは、さらに独自スタイルを確立した。「アニメ画のコマ送り」のように一枚一枚の静止画(各メンバーの瞬間的なポーズ)が連なることで、滑らかで精緻な動きの連続性を生み出した。築き上げた表現の地平は、後継グループであるIVEにも着実に受け次がれている。根底にあるK-POPの独自スタイルを発展応用し、メンバーそれぞれの個性を尊重するべく、ソロパートを作り出した。グループとしての比類なき一体感をSYNKさせることに成功したのである。本稿後編では、IVEが「完成型グループ」として、いかにその「美学」をアップデートし、グローバルに羽ばたいていったのか、その深層に迫っていく。
・グローバル化K-POPの先駆けとなる少女時代が築いたスタイル(2026年2月5日追加)
少女時代は、他のK-POPアーティストに先駆けて、日本列島を侵食した。軽快なリズムサウンドに合わせた9人がダンスをする様子は、J-POPに馴染んだ人々には新鮮さを味わった。IVEも先代の少女時代の特徴を備えていた。個人個人が役割を分担し、一人ひとりのソロパートから、ユニゾンでのサビに入っていく。後半では伸びやかなフェイクがレイヤーのように重なるのである。1曲の間に歌で徐々に景色を変え、繊細さとダイナミズムを併せ持つ。印象付けたのは2011年4月に発表した初の日本オリジナル曲の「MR.TAXI」、サビの歌詞<TAXI>のリフレインと、運転するような振りのハンドルダンスは、誰もが真似できて、日常のフレーズになりやすい。キャッチーなサビとダンスの相乗効果で、人々の脳裏に刻み込んだ。
現在少女時代は形を残しているものの、メンバーそれぞれ個別に活動する。ひときわ歌唱力が優れたテヨンは、ソロシンガーとしても成功を収めた。日本では2018年から2019年、コロナ禍後の2023年から2024年までホールツアーを開催した。ソロ活動開始10年の節目を迎える2025年3月7日から9日のことである。1万人の観衆を収容するK-POPの聖地ソウル・オリンピック公園KSPO DOME(体操競技場)の舞台に立った。千秋楽は自身の36歳の誕生日に重なる。バンド演奏に合わせて、何層にも重なるレイヤーのような、あでやかな情感で会場を包み込んだ。ソロデビュー曲「I」を含め、25曲を熱唱した。
写真��テヨン 2025年3月7日から9日に渡ったソウルでの3公演の模様
自身の誕生日3月9日を挟むソウルでの3公演で弾みをつけて、フィリピンとインドネシアを含むアジアツアーへと踏み出した。日本においては、2025年4月19日(土)と20日(日)に東京都有明アリーナでの2公演の予定を立てていた。機材搬入のトラブルにより、急遽中止を余儀なくされ、振り替え公演の目処が立っていない。以降2026年1月末までオフィシャルホームページの更新も控えめである。総合イベントとしては、1月31日(土)と2月1日(日)に福岡ドームで開催された「SMTOWN LIVE 2025-26 in FUKUoka」に出演している。昨2025年12月1日には、ソロデビュー10周年記念アルバムのタイトル曲「Panorama」のミュージックビデオを公開し、デジタル配信を開始した。
彼女がいつ日本のソロでのイベントに降り立つのか、ファンはその行方を注視している。
コロナ禍を挟み、K-POPアーティストは、時代の先を行くべく、アジアを越えて、世界を見据えて活動していく。
続いて IVE SPECIAL LIVE �競謄�スチャの反乱 ―― デニムと肌がSYNKする、23時の静寂
参考リンク
元祖カル群舞ダンスINFINITEについて
・音楽ナタリー 2025年3月21日付
https://natalie.mu/music/pp/wowowplus_infinite
IZONEのカル群舞ダンス 記事タイトル「IZ*ONEが解散 彼女たちの軌跡をプレイバック」
・KOREA.NET 2021年5月25日付
https://japanese.korea.net/NewsFocus/HonoraryReporters/view?articleId=198516
・少女時代の参考記事 オリコン記事 2014-07-22(更新:2014-12-08)オリコンニュース
https://www.oricon.co.jp/special/1278/
写真 出展先
��IVEメンバー プロフィール一覧 掲載元 X ソニーミュージック 2026年1月31日 午後10時付け
https://x.com/SonyMusic_JPN/status/2017583658157449476
写真�◆�IZONEの活動終了を告げる2021年3月13日と14日に開催されたオンラインコンサート「IZ*ONE ONLINE CONCERT [ONE, THE STORY] 」の一幕 (写真提供:OFF THE RECOAD) 掲載元 音楽ナタリー 2021年3月16日18時30分付
https://natalie.mu/music/news/419965
写真�� テヨン 2025年3月7日から9日に渡った首都ソウルの公演の模様(版元:WOW!Korea)掲載サイト Korepo 2025年4月13日付
https://korepo.com/archives/1538030
過去のK-POP関連日記
・2026年1月27日 年末年始aespaシリーズ全4回最終回
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1991513828&owner_id=32437106&from=list_diary_title
・2025年12月29日 TWICEシリーズ最終回
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1991333174&owner_id=32437106&from=list_diary_title
賀来賢人、米大手マネジメント会社「Artists First」と契約 世界進出加速へ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=8658154
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