ニューヨーク、ブロードウェイ…
伝説的ベテラン舞台女優リリアン・ホールは、「桜の園」の稽古で忙しい日々。だがある時、セリフに詰まってつい混乱してしまった。プロデューサー命令で病院に行った彼女に下った診断は、レビー小体型認知症。ショックを受けつつ、なんとか舞台を全うしたいリリアンは、病気を隠してまた稽古を続けるのだが…
「喝采」
以下、ネタバレ一筋。



劇場映画ではなくHBO製テレフィーチャーの一本。主演はジェシカ・ラングで、頼れる秘書兼家政婦がキャシー・ベイツ。フェロモン出しまくる「お隣さん」がブロスナンです。プロットはクリシェでも、演者の魅力で引っ張られる作品。
これ劇場映画だったら、ラングさんオスカー狙えたかもしれないなぁ…という名演技。芝居に明け暮れて母親らしいことをしてこなかったという後悔を抱きつつ、最後の仕事をやり遂げようとする主人公の姿は感動的で、ちょいちょい涙腺を刺激しました。キャシー・ベイツもさすがの熱演で満足。高齢観客で劇場が満員御礼ってことは、この手の映画の需要はあるってことだよな。
それにしても、ジェシカ・ラングって過小評価されてる女優さんだよな。出る映画、なかなか名作揃いなんだけど忘れられがちなものばかりだし、今の若い映画ファンの認知度も低いでしょう。かく言う俺も、子供の頃「ロンリーハート」を劇場で観て大女優3人揃いぶみの贅沢さにピンとこないで、「郵便配達…」をVHDで観てドキドキしたくらいの思い出しかありませんでした。反省…ほんといい女優さんです。
余談…
DLB…レビー小体型認知症の症状描写については教科書どおり。ただ幻視ネタが亡き夫だけというのはちょっとご都合主義。臨床現場では「知らない人が家にいる」などの発言から顕在化することがよくありますからね。
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