高校時代から交際しているカップルの木下亜子と須永恵(ケイ)。星を見るのが好きな2人は天体観測のためニュージーランド旅行に出かけるが、現地で交通事故に遭ってしまう。
1か月後、同棲中の2人は仲良く暮らしていたが、恵はなぜか出勤途中で着替え、カメラマンとして撮影現場に向かう生活を送っていた。恵は実は恵ではなく、双子の兄・涼だったのだ…
「楓」
以下,ネタバレが解けて流れこんでいく。




スピッツの名曲「楓」からインスパイアされたストーリー……という触れ込みだが、そこにまず疑問。「楓」は歌詞から察するに別れの歌であり、楓は思い出の象徴。なるほど大事な人を亡くした者の再生ドラマというコンセプトには納得できるし、亡くなった「恵」との思い出を抱えて生きる恋人(亜子)と兄(涼)を主人公に設定したのも飲み込める。でもその2人をくっつける恋愛映画にするのはちょい無茶じゃないか?
まるで甲子園の代わりにニュージーランドに行く「タッチ」じゃないかこれ、という印象です。ま、こんな昭和のマンガみたいな話をよくいま映画にしたなと呆れるし、この突飛さはスピッツの歌から微塵も感じられないことで困惑しきり。弟のフリして同棲するなんて、冷静に考えたら気味悪いんだが……見事に一滴の涙も流さず観終わって、脱力しながら劇場を出た。行定さん、リボルバーリリー2でもやらない限り、俺の興味はもう惹けないぜ。
ログインしてコメントを確認・投稿する