ロサンゼルス…
ボスの〈ジェリコ〉の指令で動く殺し屋ジョン・ノックスは、次の仕事の前にサンフランシスコの病院を訪れ認知症検査を受けた。診断はクロイツフェルドヤコブ病。進行が早く、記憶が全て消えゆくまでの猶予は数週間だと医師から告げられる。ロスに戻ったノックスは、平静を装い相棒マンシーと共にターゲットの始末に出かけるが、現場であり得ないミスを犯してしまった。ジェリコと警察に追われることになると確信したノックスは、財産全てを現金化して逃亡する準備を進めるが、その最中に疎遠になっていた息子マイルズの窮地を知る。ノックスの「稼業」を知ってから距離を置いていたマイルズは、いまその「稼業」のスキルを必要としていた。ノックスは息子を救うため、ある計画を立てるのだが…
「殺し屋のプロット」
以下、あだ名はネタバレテレス。



マイケル・キートンが製作・監督・主演を務めた作品。キートンさんの演出は正直平凡な気もするけど、それこそ「プロット」が素晴らしいので映画全体の評価が底上げされた感もある一本。主人公ノックスが立てた完全犯罪計画はLAPDの能力に依存しすぎ…有能すぎても無能すぎても破綻する…だが、観てる間はさほど気にはならない。キートンの名演技に目を奪われるからね。
脇も良くて、マイルズ役がジェームズ・マーズデン。X-MENやらソニックやら軽い役ばかりの俳優だけど、「記者たち」の演技も良かったし、本作でも熱演が光ってました。師匠ゼイビア役アル・パチーノはあまり動かない省エネ演技だけどさすがの貫禄。イカリ刑事や娼婦アニーなど女優陣も良くて、元妻ルビー役マーシャ・ゲイ・ハーデンなんか僅か1シーンだけでも存在感を示してました。それにしてもキートンさん、ビッグバジェット映画と低予算映画を自在に渡り歩いて、ハリウッド1身軽な熟年スタアですよね。その彼の出演作に準えるなら、本作はハードボイルドな「マイ・ライフ」。去り行く者が、家族に何を残せるかを考えぬいて出した結論の話で、贖罪の物語です。オススメ。
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