東京、北区。
毎朝新聞販売店で配達の住み込みバイトをしている吉岡マサルは19歳、予備校生だ。しかし授業はサボりがちで、集金率も悪いから店主の受けも悪い。部屋をシェアしている配達仲間の紺野さんは30過ぎの中年で、妄言ばかりのダメ男ときている。配達先でも嫌な思いをすることが多く、フラストレーションは溜まる一方だ。そんな彼のガス抜きは、配達先の家にイタズラ電話をかけること。そして配達先にペナルティポイントの「バツ×」をつけるため近隣の詳細な地図を作製することだった。
「十九歳の地図」
昭和50年代の北区板橋区あたりが描かれていて、同じ東京でも全く馴染みがないエリアなので興味深く観た。テロとか右翼とか意味も分からず憧れて、口先ばかりの世間知らずで、子供でも大学生でもないモラトリアムな19歳。鬱屈したその思いに共感し、紺野さんへの憐憫に一抹の優しさも感じられたけど、まあクズだねこいつは。特にマリアに対する口撃には絶句した。周囲の人間たちも常にイライラしていて、俺ならあの住み込み2日と保たない。とにかく嫌アな気分になる青春映画。果たして今の19歳にはどう見えるのか。俺は恵まれた10-20代だったからピンとこないだけなのだろうか。
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