1990年代初頭…埼玉県大木山で森林伐採中に発見された白骨死体。手には初代菊水月による将棋の駒袋が握られていた。その所有者・唐沢から捜査に乗り出した石破・佐野両刑事は、10年近く前に唐沢が病死しており、駒を棋士・上条桂介が譲り受けていることを知る。上条は先ごろ新人王戦を勝利した異端者。大学の将棋部も奨励会も経験せずいきなりプロとなった人物だった。やがて、死体の身元が賭け棋士・東明重慶と判明。裏社会で生きていた東明と上条の間にどのような繋がりがあったのか?
「盤上の向日葵」
以下、その先は明日ネタバレに訊くよ。


「砂の器」っぽいお膳立てで、劇画みたいな勝負の世界と真剣師の生き様を描いた作品。上条役が坂口健太郎で東明役がケン・ワタナベです。
1970年代から90年代の上条の半生は綺麗にまとまっていたけど、芝居のテンションがどうにも違和感でしたなぁ…佐々木蔵之介ね。1人で浮いてたよね、あの喋り方と声の張り。「国宝」と間違えて出演したのか?歌舞伎じゃないんだからさ…
渡辺謙の存在感がデカ過ぎて、坂口健太郎が主役であることを忘れてしまいそうになる中盤。謙さんが出てこないトレーダー時代は完全オミットで宮田農園時代も薄いのも気になった。土屋太鳳がサンドイッチについてくるパセリ並の扱いなのもなぁ。和賀英良には殺しの切実な動機があり、女性の存在(トロフィーであり、利用する道具でもある)が大きかったけど、上条にはそれが全くないところが残念だったな。もちろん「砂の器」とはベクトルが全く違うのはわかるけど。
とはいえ、小日向さんのパートは良かったな。あの子役くんがいい顔してるんだよね。ただ、成長したら坂口健太郎より浅野忠信じゃねーか?とは思ったけど。見逃したNHKドラマ版もチェックしたくはなったが、ま、この映画版も観て損はしなかったから、まぁいいか。
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