……真実は時に月の裏側にある。
1970年3月末、日本旅客航空351便・ボーイング727〈はる号〉が羽田を離陸。だがすぐさま赤軍派を名乗る若者たちが機を制圧、ハイジャックを実行してしまう。彼らの要求は、平壌へ飛ぶこと。警察も政府もハイジャック事案が初めての経験のため混乱するなか、とりあえず機長が「燃料補給が必要」とハイジャック犯らを騙し、機は福岡(板付)空港に着陸する。政府は自衛隊機を〈はる号〉の前に止めて時間稼ぎをして説得を試みるが失敗。結局機は再び離陸するが…
その頃、CIAと連携していたKCIAはアメリカ政府と朴正煕の意向を汲んで〈はる号〉を北に行かせないよう策を練っていた。プランナーは、謎の男(アムゲ)。彼は空軍管制官ソ・ゴミョン中尉を拉致して351便と無線で交信するよう迫る。北朝鮮管制官のフリをして、平壌ではなく金浦空港へ誘導させろというのだ…
「グッドニュース」
よど号事件の真実(?)を韓国側から描いたコメディ映画。アムゲ役はソル・ギョング。日本側キャストが充実していて、山田孝之、笠松将、椎名桔平、佐野史郎などなど。特に運輸次官の山田孝之は一番おいしい役だったな。
よど号が金浦空港に着陸したのは赤軍がバカで間違えたからと思ってたけど、まさか水面下で色んな動きがあったんですねー。米軍乗客マクドナルドへの言及はなかったけどわりと史実に忠実な印象で、そのうえ笑えるなら合格でしょう。クラシックやジャズスタンダードナンバーの使い方も上手かった。そしてラストの「グッドニュース」の意味……世界で起きている事件の裏側には、必ず名もなき者たちの活躍がある。良作。
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