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2025年09月28日21:17

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ユー!ネクスちゃいなよ配信日記:背徳のメス

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大阪…
老朽化した「阿倍野病院」の植は、柔和なマスクで貧乏人だろうが娼婦だろうが患者を一切差別しない優秀な外科医。だが勤務中に道頓堀のラブホにしけ込むわ院内のナースを口説くわで素行不良の極み。さらに当直していた人妻薬剤師の仮眠室に忍び込みレイプまでやらかすクズであった。ある時、外科部長・西沢が担当した堕胎手術に立ち会った植は、術後の出血を無視した西沢のテキトーな態度に怒りを覚える。患者はその夜、植が危惧したとおり失血死してしまい、翌朝患者の夫が怒鳴りこんでくる事態に。夫はヤクザの安井だ。恫喝する安井を追い返す西沢だが、自分に落ち度がないことを植に証言させようとした。だが植は拒否。上司である西沢の医療ミスだとはっきり詰るのだった。
そして数日後…植が当直室で熟睡してしまった時、なぜか部屋のガス栓が開き…



「背徳のメス」




黒岩重吾の直木賞作品の映画化です。最近、野村芳太郎監督作品がポツポツU-NEXTに入ってるのでチョイスしました。敵を作りまくったクズ医者が、自分を院内で殺そうとした犯人を探し回る話。犯人はレイプした女性薬剤師・加納か?結婚を控える元セフレナースの葉月か?ラブホで雑に抱いていた援交ナースの有吉か?それとも敵意剥き出しの鉄仮面婦長・佐藤か?…と疑心暗鬼になるのです。

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植医師は田村高廣、西沢部長は山村聰。一見好々爺ながら、屁理屈で事勿れ主義を貫く院長は加藤嘉。女性陣は高千穂ひづるに久我美子。特に久我さんはあのルックスを武器に最後を取りに行くLASTWOMANでしたねぇ。


ほとんど院内限定の舞台ですが、目が離せない展開で楽しめました。と同時に、1961年という古さを感じさせない部分も…

まず病院の設定。患者を絶対に断らないという人道主義が極端なため、設備は古く患者の質も低いというところ。ついでに職員のギャラもかなり低いという点。一昔前の徳洲会を連想しちゃう設定ですよ。もう一つは、医師の当直態度と女癖について。俺が研修医の頃…1990年代終わりにはまだ強者がいて、当直中の飲酒は当たり前、当直室にナース連れ込んで…なんてことはザラでした。先輩が当直室をホテル代わりに使うから、当直医の俺が医局の椅子で仮眠とらされたこともありましたね。今じゃ一発解雇なこと、たくさんありましたよ…さすがにレイプは60年代当時もアウトだろうけど。

本作、プロット本筋も面白いけど、看護師たちの哀しみをよく描いているのも特徴。「医学生たちに見せたい邦画」として俺は「ヒポクラテスたち」や「海と毒薬」よりも「震える舌」を推してきたんだけど、その何年も前に、野村芳太郎は医学生向け道徳映画を撮っていたんですな。感服しきりでございます。オススメ。
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