悪辣な大富豪ザザ・コルダが、何度も暗殺の標的になりながらも完遂したいと願っているのがフェニキア国のインフラ整備計画。しかし工事に必要なリベットの価格が反対勢力の相場操作で高騰してしまい、計画は頓挫の危機に。そこでコルダ氏は、後継者に指名した娘リーズルを伴って、損失補填の交渉のため出資者たちのご機嫌を伺う旅に出る…
「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」
以下、ザ・ザ・コルダのネタバレ計画。


シンメトリーの構図とミニチュア感、横スクロールするカメラなど、ビジュアルはいつものウェス・アンダーソン。例によってスジはよくわからないが、父と娘の和解というメインテーマは普遍的。だからアステロイドシティやフレンチディスパッチよりはとっつき易い。全体的に寓話として楽しめたものの、キャラクターがあまり感情発露しないのが俺的には苦痛で、どうしても睡魔に襲われてしまうのだな。まぁあの無表情が可笑しみを生むのは間違いないんだけど。
ブラックユーモアは好きな部類で、葉巻を勧めるが如く手榴弾を勧めるギャグはツボ。このところ「バレリーナ」「人間の時間」など〈手榴弾映画〉を続けて観ていたせいで余計に笑えたな。観客全員を虜にしたリーズル役ミア・スレアプレトンのモチモチしたルックスも好み。デルトロは悪徳実業家だろうがビストロの旦那だろうが、何を演じても絵になっていて素晴らしい。
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