mixiユーザー(id:2940502)

2025年09月02日06:23

68 view

水曜クビ×4日記1351:ユニラン



カナダ・マニトバ州ウィニペグ。ここはフランス語よりペルシャ語がややメジャーな公用語となっており、町中もちょっとテヘランっぽい感じだ。学校では、マジョリティである中東系の子供たちがフランス語を学んでいる。冬休みが明けて新学期が始まった日、少年オミッドが近眼を理由に黒板が読めないと訴えた。休み中にメガネを買ってもらったものの、七面鳥に奪われてしまったというのだ。先生はその言い訳にブチキレて授業をボイコットしてしまった。放課後、しょんぼりするオミッドを励まそうとメガネ探しを手伝うと宣言した同級生のネギンは、七面鳥が現れた駐車場に向かう。そこで氷に埋まったお金を発見し…


「ユニバーサル・ランゲージ」

以下、ここはあなたのネタバレでもある。



引き算引き算引き算引き算
フォト


フォト


フォト


もちろんカナダの公用語がペルシャ語のわけはなく、これは架空、「もしも」の話。この映画の本当の主人公はモントリオールから帰省してきた元公務員のマシュー(監督自ら出演)で、彼がこの不思議な場所で人情と疎外感を味わうという話です。キャラがみんな変人だし、横スクロール移動のカメラワークからもウェス・アンダーソン的ヘンテコ世界のイメージでコミカルではあるんだけど、ちょっと笑えないのが正直なところ。日本人なら当然、埼玉のクルド人を思い浮かべてしまうから。一見すると移民との理想的共存を描いたリベラル映画のように見えるけど、ラストのマシューとマスードの逆転からは、移民による原住民のアイデンティティ破壊とポジション掠奪のようにも思えてきます。お金を氷に戻す行為も、争いのタネを封じるというよりは世界が元通りに戻ってほしいという願いにも見えてしまいます。つまりは、受け取り手(観客)の素直さとヒネクレ具合の差で全く違うように解釈しちゃう映画なんですよね。タイトルがユニバーサルランゲージである以上、ペルシャ語だろうがフランス語だろうが何語だろうがその土地で生きている以上コミュニケーションは「共通言語」である、すなわち友好的共存がテーマなのは明白なんだけど、移民問題が身近過ぎると、ちょっと恐怖も覚えてしまう世界なんですよね。子役たちの可愛い演技も楽しめたし、満足度が高い映画ではあるものの、いい後味は残さなかった(個人の感想です)。

4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2025年09月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930