四季を感じながらの料理を映画で 沢田研二主演、相手役に松たか子の一作〈週刊朝日〉
11/10(木) 11:00 AERA dot. 配信より
https://news.yahoo.co.jp/articles/7037db26c4e6e9d10576b9615a0a3f335ae269fd
AERA dot.
(c)2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
映画『土を喰らう十二ヵ月』の原案は昭和のベストセラー作家・水上勉が雑誌連載した料理エッセー。料理研究家・土井善晴が初めて映画の料理を手掛けているのも話題。出演はほかに檀ふみ、火野正平、尾美としのり、西田尚美など。
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作家のツトム(沢田研二)は、人里離れた信州の山荘で、一匹の犬と13年前に亡くなった妻の八重子の遺骨と共に暮らしている。9歳から13歳まで禅寺に住み、精進料理を身に付けた彼にとって、畑で育てた野菜や山で収穫する山菜などを使って作る料理は日々の楽しみのひとつだ。とりわけ、担当編集者で恋人の真知子(松たか子)が東京から訪ねてくるときは、楽しさが一段と増す。
ある日、山荘から少し離れたところに住んでいた八重子の母チエ(奈良岡朋子)が亡くなる。その通夜の夜、思いがけなくたくさん集まった弔問客は、チエに作り方を習った味噌を祭壇に供えた。そしてツトムは真知子に一緒に住もうと切り出すのだが……。
本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)
■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★
自然とともに暮らす作家と長年連れ添う夫婦を思わせる編集者。季節の移ろいを感じながら野菜を作り、執筆する生活。素朴に見えて手間のかかる料理。穏やかな人間関係。自然と素朴の意識しすぎになんだか落ち着かない。
■大場正明(映画評論家)
評価:★★★
旬菜を使った土の香りがする料理の数々に癒やされる。子供の頃から死に馴染んでいたと語る主人公が、実際に死にかけて激変するなど、生と死、聖と俗のはざまで揺れる姿に親近感を覚える。フリージャズの使い方が新鮮。
■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★★
地球の恵みをしっかりといただきました。そして3年分の疲れが取れました。あまりにも美しい料理の数々。食との向き合い方もこれで変わりそう。四季を感じながらの生活が憧れ。日本の美が詰まっている癒やしの一本です。
■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★★
四季を繊細に描いていて本当に素晴らしい。料理を作るシーンは匂いが沸き立つように伝わってくる。コロナ禍での孤独をも内包した現代的な作品にもなっていて、今の日本映画に求められている大切なことが幾つもある。
(構成/長沢明[+code])
※週刊朝日 2022年11月18日号
最終更新:11/10(木) 11:00 AERA dot.
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