「かがみの孤城 上」 著者・辻村深月 ポプラ文庫
中学1年になったこころは、女の子特有のいじめに遭ってしまい学校へ行けなくなってしまった。
両親の様子から行った方がいい、これ以上勉強に遅れが出るとますます行きにくくなるとわかっていても、朝になればおなかが痛くなってしまい行けない。
そんな鬱々と悩んでいる日に、部屋の鏡が光りだして、物語に出てくるような城へ来た。
その不思議な城にはこころも含めて7人の中学生が集められ、オオカミの面を被った不思議な少女が「なんでも願いを叶える願いの部屋がある。その部屋の鍵は城の中にあり、1人だけが願いを叶えられる」という。
期限は3月30日までや城の中でのルールはあるものの、この城が不思議な存在なのは確かだった。
こころは昼間の時間にぽつぽつと集まることから、ここのみんなは学校に行けていない子たちなのだと気が付く。
みんな学校に行けない理由や葛藤がさまざまあり、でも学校にも行けず、家でも居場所がどんどんなくなっていくなかで、この不思議な城は逃げ場所になっていて、自分の居場所になっていく。
中学生の不登校とか、居場所がなくなっていく感覚がわかりやすい言葉で書かれている。
心情がすごく共感できるところがあり、ファンタジーの要素もありなので、これは児童文学としてはいいな〜
なんとなく読んでいて違和感を感じたりするセリフが散りばめられているので、そういうのを考察しながら読むのも楽しいわ。
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