伊・仏合作の「ブーベの恋人」です。
淡々とした展開のなかにブーベの人間性や、人と人との結びつきが浮き彫りにされ、いまも折に触れ思い出す。
終戦後間もなく、反ファシスト運動家のブーベとマーラは交際を始め婚約する。
ブーベは口べたで、自分の思いを言葉で表すのが苦手だ。
印象に残っている場面。
街でデートした二人は靴屋に入り、ブーベはマーラに靴を買う。
「これがいいわ」と選んだ靴を見てブーベは、「こんなの駄目だ」と言って店員を呼び、「この店で一番高い靴を持ってきてくれ」と言う。
ブーベのマーラへの強い思いが感じられた。
ブーベは反ファシスト活動中に、仲間二人とファシストを殺めてしまい、追われる身となる。
ブーベとともに彼の実家に逃れたマーラだったが、憲兵の捜査はそこまで迫ってきた。
二人は実家を出て工場跡地に身を潜め数日を過ごす。
しかし夜になるとブーベはマーラに背を向け、求めることはしない。
そのことをマーラに問われると「これから一人で国外へ行くので、君を幸せにできない。婚約前に戻ろう」と告白する。
ブーベは捜査を逃れるため、仲間から国外逃亡を指示されていたのだ。
マーラはブーベの思いを受け止めた上で、二人は結ばれる。
「ブーベの恋人」の題名の由来。
ブーベと離れたマーラはその後街で働き出す。
そこでマーラは誠実な青年から交際を申し込まれる。
ブーベとの別離から1年以上が過ぎ、マーラの心は揺れた。
そんな折、ブーベ逮捕の知らせが入り、彼女は面会に行く。
ブーベは泣きながら、離れている間ずっとマーラのことを思っていたと言う。
ブーベは青年の申し出を断り、「私はブーベの恋人だから」と告げる。
映画もよかったですが、ブーベ役のジョージ・チャキリスがとっても魅力的でした
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