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2020年11月23日23:48

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稀勢の里への「激励」と比較すると……、なのだ。

■横審、白鵬と鶴竜に「注意」 成績不振では最も重い決議
(朝日新聞デジタル - 11月23日 18:48)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6316995
日本相撲協会の事実上の諮問機関たる横綱審議委員会(横審)が今日の定例会(本場所千秋楽の翌日恒例)で、この十一月場所を全休して3場所連続での休場となった白鵬、鶴竜の両横綱に対して出席した6委員の総意で「注意」を決議した、ですか。横審が横綱に降す決議事項には厳しい順から「引退勧告」、「注意」、「激励」があり、そのうち2番目に厳しいのが「注意」で、初めてこれが決議されるのだとか。オンライン取材に応じた矢野弘典委員長曰く「休場が多いので注意を与えて奮起を促した。来場所には覚悟を決めて備えてもらいたい」とのことで、2年前の平成30年の十一月場所からの両横綱の12場所の成績について、それぞれ皆勤したのが1/3の4場所に過ぎず、残り2/3については途中休場含めて休場しており、先の九月場所後の定例会でも議題に上がりながら「激励の決議を下す声も挙がったが見送った」とのことで、これを受けて十一月場所では「奮起を期待したが、期待に反して2人とも休場。横綱の責任を十分に果たしてきたとは言えない」としたのが「注意」決議の背景にして理由と言うことのようですね。次の一月場所については「最終的に決めるのは本人。強制はしないが、横綱がいるのに出場しない場所は長く続けてはいけない」としており、その結果如何でよりさらに重い決議を降すことになるか否かについては、その結果を見ての判断となることを示唆したようですね。
しかしながら、過去の横審の決議で記憶に深いのが、第72代横綱稀勢の里(現在の荒磯親方)に降された「激励」決議で、8場所連続での休場(途中休場含む)があり、初日から4連敗して途中休場した平成30年の十一月場所後に下していますが、新横綱だった平成29年三月場所で左胸部を負傷し(この場所で優勝)、次の五月場所から8場所連続で休場(うち4場所全休)し、前の場所にあたる平成30年九月場所は皆勤したものの10番に終わり、この場所では初日の貴景勝戦に敗れて以降に妙義龍、北勝富士、栃煌山(現在の清見潟親方)に立て続けに屈して五日目から休場。これにより、この時点での横綱在位11場所中皆勤は僅か2場所でした。
初日の貴景勝との取組で右膝を傷めて全治1カ月の診断を受け、四日目の栃煌山戦は一度は軍配をあげてもらって物言いの末に行司軍配差し違いとなり、「右膝の負傷」とやらの影響は特に無かった感じでした。五日目の対戦相手が立ち合いの当たりの強い突き押しの玉鷲だったことも休場の遠因にも思えたほどで、膝の負傷が理由ならばもっと早く休場しても不思議ではなかった印象がありました。当時の北村正任委員長が「ファンの失望は大きい。来場所の再起に期待する」と語り、初の「激励決議」となりましたが、昇進直近場所での優勝一回だけでかつ「(二場所連続優勝及び)これに準ずる成績」に「(優勝のない)年間最多勝」を挙げてまで横綱に昇進させた横審の姿勢自体が問われる事態になった感じさえありました。
それを考えると、白鵬は近年休場が多いものの平成30年以降は同年九月場所で15戦全勝、平成31年の三月場所で15戦全勝、令和に改元後の十一月場所で14勝1敗でそれぞれ休場明け(途中休場含め)で優勝しており、今年も5場所(五月場所をキャンセルのため)中4場所で休場(途中休場含め)しながら、唯一皆勤した無観客の三月場所では優勝(44回目)しており、同じ場所では鶴竜と二人で賜杯レースを主導、千秋楽では両横綱が二敗の相星直接対決で優勝な行方を決した結びの一番となったほどで、白鵬自身も「怪我から帰ってきた時にしっかり結果を出している。(横審には)そのへんをもう少し分かってもらいたいなとも思いますけどね」と発言しているように、「横綱の責任」と言う意味では稀勢の里より遥かに実績を残していると言えるでしょう。鶴竜は、師匠の陸奥親方(元大関霧島)も「これ以上休めない」と話しているように、次に出場する場所に進退をかける考えを示していますが、平成30年には三月場所と五月場所に、令和元年には七月場所に優勝しています。
矢野弘典委員長は「少し踏み込んだ判断をして本人の自覚を促す。2人一緒に休むこと自体、責任の重さ、置かれている状況を認識しているのかということ」と話し、2人一緒に休んでいる場所が続くことを重視しているようですが、出れば「横綱の責任を果たす成績」を残していることは確かであり、それが重視されて然るべきと言えるでしょう。共に35歳と言う年齢を考えると、これについてはなおのことと言えそうです。
稀勢の里は、久々の日本出身横綱だったことで"恩情の加味"もあったかもしれず、そこが「激励」と「注意」の差となったのでしょうかね……。
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