飛鳥山公園内の旧渋沢庭園で行われた「渋沢ガーデンスペシャルホリデー」に行ってきました。
来年の大河ドラマの主人公や新1万円札の顔として注目が高まっている渋沢栄一が住居を構えていた庭園で、当時に各国の要人達を招いて開催されたと言われている「食事会」の雰囲気を味わうことができるというコンセプトのイベントで、今週末の土日に昼の部、金土に夜の部の2部構成で開催されました。
夜の部は渋沢栄一に縁のある上野精養軒のコースメニューが振る舞われたとのことで値段が12000円と高かったのですが、昼の部はキッチンカーによる販売なので入場だけなら無料+食事代で夜よりは割安でした。
会場は受付制になっていて旧渋沢庭園の裏口に受付があり、そこに屋台とキッチンカーが3店あるだけで、食べ物、クレープ、コーヒーが1店舗ずつなので、結局のところ食事をしたい場合の選択肢は1つだけで、もっと色々選べるかと思っていただけに、思ったよりは小規模な印象でしたね。
受付を済ませてから、唯一のご飯ものである「秋きのこのチキンフリカッセ」(フランス郷土料理クリーム煮込み、1000円)を注文。
食事は庭園内に設置されたテーブルで青淵文庫を眺めながら食べることができますが、当然ながら大人数は入れなくしているし席数も思ったよりは少なくかったです。ただ、11時ちょっと過ぎの会場入りで混み始める前だったこともあり、待たされることなく余裕で座れて食べることができましたね。
食後は、目の前の青淵文庫や渋沢史料館、晩香廬を見学したいところでしたが、あいにく現在は改修工事などに伴い休館中で外観だけしか見られず、11月19日より完全予約制にて再開するそうです。イベントの趣旨を考えると隣接する渋沢栄一関連施設の見学も同時にできるようにしてもらえると有難かったのですが、そうやって盛大に開催して見学者が殺到して大混雑する可能性があることを考えると、こんな感じで中途半端で小規模な状態で運営せざるを得なかったのかもしれません。期待外れ感もありましたが、昨今の諸々の事情を考えると仕方ないですね。
渋沢ガーデンスペシャルホリデーを見終えた後は飛鳥山公園を散策。
庭園の裏手には兜稲荷社跡があります。日本橋兜町にあった旧・第一銀行の洋風の社を1897年(明治30年)に現在地に移築したものだそうですが、洋風の社は破損が激しかったそうで残念ながら1966年(昭和41年)とはるか昔に取り壊されていて現存せず、基壇部分や灯篭などだけが残されています。
そして飛鳥山公園といえばSLや都電の保存車両があることで知られ、D51-853は公開されていて子供の遊び場になっていましたが、隣にある都電6000形は現在改修工事中で囲いがしてあるため見ることはできませんでした。
その後は都電も通る飛鳥山交差点を渡って公園を後にしました。
明治通り沿いを進んでいたら「和むすびや&わんこのまるっと」というおむすび&ドッグカフェがあり、今日はちょうど「犬の日」ということもあり寄ってみようと思いましたが、満席だったしテイクアウトメニューもあるようだけど単品がなさそうなので、そのまま通過してしまいました。
その後は滝野川の馬場商店街を通過したところ、木の塀や相当な年代物のアパートが建つ細い路地を見つけ入ってみると、中で細い道がいくつも分岐していて迷路のようで、どれかを通ればこのまま向こう側に抜けられると思ったら全部行き止まりでした。
入口が一つだけでいくつも枝分かれしている様子はまるで蟻の巣みたいですね。災害時の逃げ道がなくなったり消防・救急活動に支障があるなど防災上好ましくないということになるので、こうした路地は今後消えゆく運命にあると思われます。
その後は石神井川の滝野川橋を渡って北区中央公園に行きました。
北区中央公園といえば戦前の建築である中央公園文化センターがたびたびロケに使われることなどで知られます。元々は陸軍東京第一造兵廠(兵器工場)の本部として1930年(昭和5年)に建てられたものなので、今年で築90年です。
戦後は米軍に接収されてしばらくの間は米軍施設として使用され、返還後に中央公園として整備されました。隣接して陸上自衛隊の十条駐屯地があるのはその名残ですね。
そして中央公園を抜けて、赤レンガの建物で知られる北区立中央図書館に行きました。
これもやはり旧陸軍施設の倉庫だった建物で、戦後も割と最近まで自衛隊の倉庫として使っていたそうです。新築部分と合わせて図書館になって12年が経過しましたが、中に入ったのは初めてです。
図書館の赤レンガ棟部分にはカフェがあり、ここで小休止。頭上の天井の骨組みは昔のままでレトロさと新しさが見事に融合されていますね。
入口より店員にカウンター席(実際は大きいテーブルですが)に案内されましたが、案内された席の向かいに後付けの透明のパネル越しながら仙台の怖いお姉さんもとい杏or芳根京子みたいな人がいるという緊急事態発生(汗)。
ここではティラミスとアイスコーヒーのセットを注文しましたが、こういう雰囲気の場所で食べると不思議と美味しさが増しますね。
中央図書館のカフェで休憩した後に十条駅方面へと進むと、駅の手前に廃業した銭湯があるのを発見。建築計画のお知らせが貼ってあり11月着工予定になっているので、間もなく解体されるようです。
煙突を見たら「春日湯」と書いてあり、調べたところ2014年5月に廃業していたそうですが、つい先日の10月11日に「さいごの入浴」と題して解体前に1日限りではあるけど臨時に営業を再開したそうです。
そして隣接してたばこ店と八百屋がありますが、どうやら再開発(上十条一丁目4番地区防災街区整備事業)でこの一角全体が立ち退きになるそうで、八百屋の店頭に貼られた閉店のお知らせを見たところ「長い間ありがとうございました(約110年)」と書かれていたのでびっくり。
防災などの理由であれば仕方ない面もありますが、こういう昔ながらの街並みが失われていくのは寂しい気もしますね。
その後は、ついに再開発事業が始まった十条駅前を通過して十条銀座商店街に向かいました。
十条銀座のすぐ西側に並行して新しい道路の補助73号線が計画されているそうで、反対運動もまだ続いていますが駅前の再開発ビルや道路の予定地が次々と更地になっています。
また、合わせて埼京線の高架化事業も始まったので、今後10年くらいでこの辺の風景が一変しそうです。
十条銀座では、30円コロッケで知られる惣菜みやはらのコロッケと海老ナゲットを買って食べました。
その後は十条銀座と連続している富士見銀座を通過して環七通りを渡って細い道に入ると、板張りの非常に古い家を発見しましたが、11月着手予定で解体工事のお知らせが貼られていました。老朽化具合からして人が住まなくなって相当な年月が経過していると思われますが、こうした板張りの一軒家も今や非常に貴重ですよね。リノベーションして保存してほしい気もしますが、家主の相続や改修費用の問題だったり防災上の理由でなかなか難しいのかもしれません。
その後は西が丘方面に進み桜並木のある住宅街を通過。
実はこの一帯は昭和初期に同潤会が作った住宅街だそうで、この道路に飛び出した木が同潤会の住宅地だった名残だそうです。十条界隈など周辺の他の地区が狭い道の入り組んだ住宅街なのに対し、この辺は1軒1軒が広めで、やはり当時は高級住宅街として位置づけられていたそうです。
同潤会といえば鉄筋コンクリート造のアパートで知られますが、木造の戸建て住宅も多く手掛けていたそうで都内や横浜などに多数の分譲住宅地があったそうです。ただ色々調べてみましたが、少なくともここにはその当時からの住宅は現存していないそうですね。
そして西が丘の旧同潤会の住宅街を抜けると、廃業して相当な年月が経過したと思われる個人経営のホンダの自動車販売店を発見。看板が消えかかっていますが、なんとここに初代インスパイア(1989〜95)のイラストが描かれていてびっくり。
ホンダ・インスパイアはバブル期に登場したこともあってこの型は大ヒットしたと思われます。その後のモデルはよく分からない新技術を搭載しまくるマニア受けがよさそうな車でしたが、実物をあまり見かけないくらいパッとしなかっただけに、どんな形の車だったか思い出せません。そしていつの間にかホンダのラインナップからも消えていました。
そしてこの近くに猫のたまり場があり、猫よけのペットボトルの前で猫が数匹くつろいでいましたが、猫よけには動じないくせに私が近づいたら一目散に逃げてしまいました。
今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
(1)
http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/7192057.html
(2)
http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/7192126.html
ログインしてコメントを確認・投稿する