今朝も早くから起きた。
セイコーマートでお茶などを買う。
何故か京都伏見の玉乃光、北海道限定なんてものが売っていた。
招徳の北海道限定酒なら間違いなく買っていたが、そんな物はない。
7時前に札幌駅弁菜亭の、たぬきそば。
どうにも、関西の癖で、揚げの乗ったそばだと思い込んでいた。
札幌発7時30分、稚内行き特別急行列車「宗谷」は行く。
車輛は勿論、キハ261、座席は1号車9番D席。
僅か9席しかないグリーン席。
革張りのシートが高級感を醸し出す。
乗客は我々を入れて4名で、指定席や自由席の利用状況を見れば、まあまあの乗車率だろう。
札幌から旭川までは、道内屈指の都市間連絡路線。
札幌と旭川を結ぶ特急「ライラック」「カムイ」がひっきりなしに走っている。
美唄に、石川啄木の碑があった。
旭川が近付くにつれ、雲が厚さを増して行く。
そして、真新しい高架の旭川駅構内、へゆっくりと入って行く。
旭川で一人乗車して来た。
これでグリーン車の乗客は5人。
先日の「オホーツク」からしたら、以外な程に乗客がいた。
旭川を出て、旭川四条の手前に高砂酒造の酒蔵が見える。
新旭川を通過し、石北本線が右手方向、網走方面へと去って行く。
永山で早速、運転停車。
旭川行きのキハ40と交換する。
旭川まで共に来た、石狩川渡り別れを告げる。
蘭留を過ぎ、塩狩峠越えに挑む。
上り勾配の中、キハ261はますます速度を上げる。
段々と山深くなり、勾配がきつくなる。
エンジンが唸りを上げる。
厚く立ち込めた雲からは、今にも雨が降りそうだ。
線路は右に左に曲がりながら勾配を稼ぐ。
そして、峠の天辺、塩狩駅を通過。
峠を下って行く。
石狩川水系に別れを告げて天塩川水系へと入る。
一筋、二筋の雨が落ちて来る。
峠を下り終えると名寄盆地、和寒の町に入る。
雨がプラットホームを濡らしており、峠を越えて分水嶺を越えて、天気も変わってしまった。
ここから音威子府まで、名寄盆地をひた走る。
剣淵川を渡り、士別に到着。
旭川行き特急「サロベツ2号」と交換。
士別を出て、天塩川を渡る。
ここから、幌延の手前まで、天塩川に沿って走る。
キハ261「宗谷」は快調に走り、名寄盆地の中心都市、名寄に到着。
キハ54やキハ40が停車している。
ここから先は、運転本数が激減してしまう。
名寄駅を出ると、右手側に道床の痕跡らしき細長い緑地が見える。
恐らくは、名寄本線の跡なのだろう。
暫く宗谷本線に並行していたが、大きく右へと曲がって行った。
天塩川が近付いて来る。
黄色い花の群生が見えた。
美深を過ぎ、段々と山が迫る
悲鳴の様な警笛を、同じ様な間隔で鳴らしながら走る。
エゾシカの侵入が多い区間である。
豊清水を徐行しながら通過。
エンジンが唸りを上げる。
そろそろ、名寄盆地の終わりも近い。
天塩川に沿って勾配を上がるが特に峠を越える様な勾配は無い。
天塩川沿いに高地を通らずに盆地を抜ける。
天塩川温泉は深い霧に包まれている。
そして、かつて天北線との分岐駅だった音威子府に到着。
名寄盆地に別れを告げる。
ここからは天塩川の織り成す谷に沿って、右に左に曲がりくねりながら走る。
雄大な天塩川の流れと相まって、実に美しい車窓が流れる。
しかし、生憎の天気。
土砂降りでは仕方がない。
とは云え、天塩川沿いの山々に霧が立ち込め、幻想的な風景を生み出している。
佐久を過ぎ、天塩中川に到着。
昔の駅舎を復元した木造の駅舎が雨に濡れて、何とも寂しさを浮き彫りにしている。
そろそろ、昼時であるから、札幌で購入しておいた駅弁「海鮮えぞ賞味」を頂く。
勿論、ノンアルコールで。
内容が内容なだけに、少し後悔している。
問寒別川を渡り、幌延が近付いて来るにつれ、牧場が目立って来る。
道内でも指折りの酪農の町である。
天塩川が大きく、南へと逸れて行く。
そうして、幌延に到着した。
キハ54と交換。
かつては幌延から、日本海沿いを留萌まで結んでいた、羽幌線の終着駅だった。
下沼を通過して、遠くにうっすらと、パンケ沼が見える。
すぐに豊富に到着。
以外にも乗る人、降りる人があった。
この駅は、95年の夏に、下車して町をぶらついた事がある。
取り立てて何かあった訳でもないし、サロベツ湿原へ足を伸ばした訳でも、豊富温泉へ浸かりに行った訳でもない。
ただ、道道沿いの本屋が、ほぼ海賊版専門の同人誌屋で驚いたものだった。
兜沼を通過すると、ほぼ駅前にある兜沼が見える。
形が兜に似ているから、兜沼と云うらしい。
キャンプ場があり、夏場は賑わっているそうだ。
稚内へ入る為、丘陵地帯を越える。
エゾシカの群れが駆け抜ける。
抜海を通過。
女性がスマホで通過する「宗谷」を撮影していた。
クトネベツ川を渡る。
熊笹の群生に覆われた丘陵地帯を行く。
そうして、宗谷本線では唯一、日本海が見えてくる。
どんよりとした鉛色の雲が垂れ込める中、西浜の町が見えてくる。
丘陵地帯を下り、稚内の町に入る。
南稚内を経て、12時40分、定刻に稚内到着。
5時間以上の時間を掛けて最果ての町までやって来た。
荷物を預けて13時20分発の宗谷バス中頓別行きに乗車。
意外なほど乗客がいる。
雨の降りしきる中、稚内の市街を抜けて宗谷湾に沿ってバスは走る。
海もかなり荒れているみたいで、大きな波が打ち寄せてくる。
富磯バス停で一人下車した。
浜辺に上げられた漁船、一人っ子一人いない雨に濡れた侘しい漁村。
廃屋の様な小屋が過ぎていく。
霞掛かったモノトーンの漁村は、どうにも、つげ義春の世界を思い起こさせる。
宗谷岬は暴風雨。
まるで傘も役に立たない。
まともに歩くこともできない程のすさまじい暴風雨だ。
這う這うの体で無料の休憩室へと逃げ込む。
とても、日本最北のお土産店を回る気にもなれない。
14時55分発の稚内駅行きも、信じられない位に混んでいた。
Go Toの威力か、LOVE北海道きっぷの威力か、バスで宗谷岬を訪れる人がこんなにいるとは思っていなかった。
稚内で、今度は16時2分発の野寒布岬行きに乗車。
ノシャップまでは10分少々で到着するが、岬までは7分ほど歩かねばならない。
此方も宗谷岬に負けず劣らずの暴風雨。
ようやく、ノシャップ寒流水族館に到着する。
この水族館は、勿論、日本最北にある水族館であるが、同時に入場者数ランキング最下位の水族館でもある。
とは云え、私は1998年2月以来、22年振り2度目の来館。
表のプールに、人懐っこいゴマフアザラシさんがいて、歓迎してくれる。
このアザラシさんに会えただけでも、ノシャップ岬に来る価値はあると思う。
館内には、日本最大の淡水魚である、幻の魚「イトウ」の姿も見られる。
しかし、館内も小さく30分と掛からずに見終えて終う。
最後に、表のプールへ行くとゴマフアザラシさん達が寄ってくる。
本当に癒される。
まだ時間があったので、隣接する「稚内市青少年科学館」にも入ってみた。
水族館とチケット共通だ。
さっきの水族館は、他に客はいなかったが、こちらには2組ほどいた。
南極観測に関する展示がメインだった。
此方も見応えはあったが、時間なのでバス停へと向かう。
17時11分発潮見5丁目行のバスで稚内駅へ。
本日の宿である「サフィールホテル稚内」へ。
暴風雨吹き荒れる二つの岬を巡っていたから、何か別世界に思える。
908号室へ案内される。
このホテルは昨年6月にも泊まった。
次に稚内に来るのは何年先になるかわからないが、恐らく、このホテルに泊まるだろう。
今回は洋風。
宗谷岬黒牛のステーキ、「宗谷コース」を選んでみた。
炙りサーモンのマリネ 鱈のブランダード
稚内産マイクロリーフを添えて。
サーロインステーキ 彩り野菜のグリエ
和風ピクルスソースで
そして、パン。
まなにゃーさんが「もっとお肉を食べたいんだよ」と仰るので、「宗谷岬黒牛の叩き」を追加で貰った。
最後にデザート。
プチケーキとフルーツのアソート
ワインもボトル1本開けて、実に満足した。
天気が良ければ、稚内北防波堤ドームを見に行ったり出来るのだが、余りにも風雨がきついので断念。
疲れもあり、早めに就寝することにする。
紅茶
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