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2019年08月20日22:53

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安倍川上流部の「雨畑ダム」のヘドロ

静岡市を流れる「安倍川」の上流部は山梨県の早川という川です。
ここには雨畑ダムがあります。この辺りの水のにごりが原因で、駿河湾に生息する

サクラエビの不漁の原因ではないかと、今回台風の襲来に対応して、ダム湖の水を
抜いてダムの湖底が見えるようになり、識者をまじえての調査が実施されました。

フォト

洪水吐ゲートを開いたために、水がなくなり、湖底が姿を現した雨畑ダム。8/19
また、台風10号の影響でつり橋が崩壊しました。
フォト


ダム湖を上流から撮影。上が水抜きしたダム湖の底面の堆積物が見えています。
下の写真が貯水状態の雨畑ダム湖の様子です。8/1

実はこのダムは、日本軽金属が管理をしています。湖底には同社が廃棄した汚泥が
溜まり、ダム湖の魚や水草も確認できず、汚泥に含まれていた鉄分が空気に触れて

酸化したとみられる赤茶色の泥が見られた。湖底に降りてみると、粒子の細かいシルト・
粘土で覆われている様子を確認した専門家は、「下流域の生物に相当なインパクトがある

と考えるべき」と指摘した。同社蒲原製造所によると、大雨の際には社内規則のダム操作規定に基づき、洪水吐ゲートを開いて濁り水を雨畑川下流に流す。水とヘドロを一緒に下

流に流す排砂も実施し、ダム湖の貯水量を上げる対策を取ることになっている。雨畑集落の住民によると、民家に床上浸水の被害が出た昨年秋の台風24号の際にも、長期間ゲー

トを開放。今回はその時以来とみられる。雨畑ダムは高さ約80m,長さ約150m,であるが、国土交通省によれば、2016年度の雨畑ダムの堆積砂率は、93.4%で全国約

500ケ所ある中規模以上のダムの中でトップ。ヘドロ堆積の詳細な実態調査が急がれる。堆砂物を現地で確認した識者は、「ダムから出る濁りは、導水管を経て駿河湾に到達

し、海洋環境に影響している可能性が高い」と述べた。早川水系の濁りは想像以上だった
これが駿河湾に流れ出た場合、水産生物に様々な影響を及ぼすことは想像に難くない。

先に国土交通省が日本軽金属に対して是正措置をとるように勧告しているが、山梨険も同様に
日軽金に対して、堆積物の除去などを勧告するという。

これらは地元に住む住民たちが台風による洪水やつり橋の崩落などの被害を受けており、ダム湖が堆積物によって埋まっている現状を回避させるものであり、莫大な量の堆積物をどこに運搬

して、廃棄するかが今後の重大な課題だ。20日山梨県庁にて記者会見に臨んだ長崎山梨県知事は、「機嫌を定めて実行してもらうように日軽金に対し、具体的な計画を求める」と語った。ダム

そのものの監督は国が権限を持つため、同県による行政指導は川底も掘削や、堤防の補強などを優先させる考え。ただ知事は「抜本的にはダム湖の堆積物の除去をしなければならない」との認識をしめした。

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