クリス『う…うぅ…』
パパス『クリス王子!ご無事で何よりです!』
クリス『パパス…さん…』
カズマサ『父さん待って!クリスの解放は俺がやるよ!』
パパス『わかった…お前に任せよう…』
カズマサ『余計はお世話かもしれないが俺のマントを貸すよ…1人で歩けるか?』
クリス『うん…ありがとう…』
パパス『カズマサ!魔物が現れた!ここは私に任せて王子と逃げるんだ!!』
カズマサ『クリス!いくぞ!』
クリス『え…きゃあっ!』
地下牢で囚われていたクリスを解放したカズマサは彼女の手をとって走り出し
アジトの外へと全速力で向かった
クリス『君さ…もしかして気づいてた?』
カズマサ『え…?』
クリス『君の指の舐めた時に気づいちゃったんだ…君の心音が高くなってる事…』
カズマサ『確信はなかったけど…あんな可愛い悲鳴をあげられたら…ね?』
クリス『むぅ…』
カズマサ『そろそろ出口だ!一気に駆け抜けるぜ!』
出口目前…
クリスの会話で笑顔すら浮かべていたカズマサだったが
2人を待っていた現実は
悲惨極まりないものだった
ゲマ『おやおや…こんなところに迷子の子供達が…私が保護して差し上げましょう…』
カズマサ『く…クリス…1人で逃げれるか?』
クリス『君が勝手に手を引っ張ってるだけであたしは1人で走れるよ?』
カズマサ『それだけ言えるなら十分だ…こいつは俺が足止めする…その隙に逃げろ…』
ゲマ『ほっほっほっ!逃げられると思いですか?』
カズマサ『やってみなければわかるまい!』
ゲマ『ほう…これは魔法剣ですか…珍しい技が使えるのですね…』
カズマサ『フレイム!セイバー!!!』
出口付近で待ち構えていたゲマと呼ばれる魔術師は明らかに2人の手に負える相手ではなく
幼いカズマサにとって
ゲマはまさにフリーザのような強さで彼を蹂躙した
ゲマ『この私の指に傷をつけるとは…ご褒美に良いものをみせてあげましょう…』
カズマサ『くっ…』
ゲマ『これが火炎呪文の頂点…メラゾーマです!貴方も火炎呪文が得意みたいですので良いお勉強になったでしょう?』
火炎斬りを指で弾いたゲマは彼に向かってメラゾーマを唱え
クリスに突き飛ばされたカズマサは九死に一生を得た
カズマサを犠牲にしていれば間違いなく彼女は逃げ切れていたが
初めて出来た友人を
彼女は見捨てる事ができなかった
カズマサ『お…おい…何で逃げなかった…』
クリス『逃げられるわけないでしょ…君はあたしにとって…初めて出来た友達なんだから!』
ゲマ『こちらの少年…いや…お嬢さんでしょうか…悪くない動きですね…部下に欲しいくらいですよ!』
クリス『きゃあああ!!』
カズマサ『クリス!!!』
命こそは奪われなかったが
ゲマの猛攻でクリスは意識を失い
カズマサはベギラマによる火傷で
まともに歩くのは不可能な状態にされていた
カズマサ『これまで…か…』
パパス『カズマサ!王子!無事か!!?』
ゲマ『これはこれはお父様のご登場ですか…』
パパス『貴様!絶対に許さんぞ!!』
ゲマ『ジャミさん!ゴンズさん!この男をやっておしまいなさい!』
パパス『むっ!!』
パパスが到着した時には既に2人は闘える状態ではなく
手下によって足止めした隙を突いて
ゲマはカズマサの首に鎌を突きつけていた
ゲマ『ほっほっほっ!息子の命が惜しくなければ存分に闘いなさい!!』
カズマサ『な…なんて様だ…この俺が人質にとられるなど…』
パパス『カズマサよ…聞こえるか…』
カズマサ『父さん…』
パパス『カズマサよ…伝説の勇者を探すのだ…伝説の勇者ならば必ず光の教団を…』
ゲマ『おしゃべりはここまでです!子供達には我が教団で奴隷として生きてもらいますのでご安心を!!』
カズマサ『な…なんだと!?』
パパス『ぬわー!!!!』
人質をとられたパパスはゲマのメラゾーマによって焼却され
カズマサとクリスはゲマによって連れていかれた
クリス『カズマサ…ごめんね…あたしのせいで…』
カズマサ『気にする事はないさ…クリス…奴隷である間は女である事を隠せ…バレたら何をされるかわからんぞ…』
クリス『う…うん…』
光の教団へと連れていかれた2人は
これから5年もの間を奴隷として
過ごす事になり
奴隷として過ごしていくなか
2人は光の教団の騎士である
1人の女騎士と知り合った
プロローグ(少年期編)はここまでになります
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