地震、台風…災害が起きたときの「お金のこと」
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時は2011年3月11日。かの東日本大震災が起こりました。場所は東京電力福島第一原子力発電所。地震と津波に襲われ、外部電源を喪失し、炉心の冷却は停止し、メルトダウンは時間の問題となっていました。あれこれ手段を尽くしますが、どれもうまくいきません。
ふと「自動車用のバッテリーでなんとかしよう」という話が出ました。ところが適当なバッテリーが発電所内に見つからず、買ってこようという話になりました。
ところが東証一部上場、株式会社東京電力福島第一原子力発電所にはこの時「現金」がなかったのです。さあ大変。東京の本店に電話をし「ヘリコプターで現金を送ってくれ」と頼み込む。本店もこれに応じて「現金をヘリコプターで福島第一」に送ったのでありました。
さてヘリコプターで現金が届いたのでバッテリーを外の店に買いに行くと、もうみんな避難してしまい、バッテリーは手に入りませんでした。
かくして、東京電力福島第一原子力発電所はメルトダウンを起こしたわけでございます。
さて、この問題を再検討してみましょう。
まず全外部電源喪失の可能性は国会で指摘されており、それに対するシミュレーションを行なっておく必要があった。想定されるあらゆる事態に応じて人、モノ、システムを構築しておく必要があった。
それから先立つ物、「カネ」である。こういう事業所では常に一定以上の「現金」を準備しておき、何かあったら機動的に使えるようにしておかなければならない。福島第一原子力発電所はこの点で重大な過失を犯していた。
それから、東京本社には「カネ」もさることながら「現物」のバッテリーも要求すべきだった。本当に必要なのは現金ではなくバッテリー。そこを間違えてしまった。
それから最後の段階。「略奪」という手段も取るべきだった。人命に関わる緊急事態。空いている店を壊してバッテリーを略奪してでもメルトダウンは止めるべきだった。
すべて後知恵だが、こう考えることができる。他山の石とせず、今後に生かすべきであろう。
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