当直前に、興収1位の映画を観てきました。場所は新所沢レッツシネパーク。通常料金でこんな↓
電動リクライニングシートなんですよね。
さて、映画は…
千葉県・翔陽大学北部病院救命センターに勤務する若き救命医たちは、フライトドクターとしてヘリに搭乗、災害現場に迅速に赴いて救命治療を日夜おこなっている。チームリーダーの白石、シアトル大学赴任を控える藍澤、お調子ものの藤川、口の悪い緋山ら、10年共に働いているドクターたちの結束は固い。幾多の修羅場を経て、彼らは今日も患者の命を救っていく…
てな感じの「劇場版コード・ブルー」です。テレビシリーズは全く視聴していない身ですが、まぁとりあえず観ましたよ。
救命救急医に必要なのは、スキル・体力・知識、そして判断力です。本作に登場する医師たちは、みなその辺が完璧。成長過程はテレビシリーズでやった後だから、なんでしょうね。で、皆さん人間力もパーフェクト。患者の痛みを我が物のように受け止め、善良以外の何物でもない感情で、心打つセリフしか口にしません。
素晴らしいですよねー!
現実はこんな医者ばかりではないと、観客たちは解っているんでしょうか。ファンタジーだと解った上で、どうか本作を楽しんで頂きたいものです。
では、以下、ネタバレヘリ緊急救命。


一本の劇映画としてどうかというと、正直褒められる出来ではないと思います。泣かせることだけを目的として作られた患者エピソードをただ羅列しただけで、1つの大きなストーリーの起伏もカタルシスもありません。どうやらシリーズお約束となっているらしい「ドクターが重傷を負う」という展開も、満を持して山Pが担っていましたが、一見さんにとっては「だからどうした」って話です。ヒーローものによくある「グダグダ語っている暇があったら、とっとと攻撃しちまえ」という悪しき邦画の習慣も、「グダグダ語っている暇があったら、とっとと処置しろよ」というイライラ場面としてキッチリ存在します。また、前述した通り、キャラが皆さん良い人揃いなんで、人間同士の軋轢が全くないんで、緊張感も皆無です。セリフはあまりに芝居がかっていてカッコ良すぎで気恥ずかしいし。…以上から、いち映画としては観る価値がない作品と断言しましょう。
しかしながら、ファンサービス映画としては完全無欠な出来だったのではないでしょうか。藤川の結婚、藍澤のシアトル行き、緋山の周産期センター行きという新たな旅立ちを見ることができて、きっとテレビシリーズのファンたちは、便秘が解消したような快感を得られたことでしょうね。それで素晴らしい興収をあげているんだから、ビジネスとしては大成功ですよ。
…だったら、良いんじゃないですか?
もらい泣き王者と自負する私ですら全く泣けない、あざとすぎる患者エピソードにモヤモヤしっぱなし。優秀すぎる同業者たちを目の当たりにして自己嫌悪に陥りっぱなし。映画マニアのヤブ医者が、一番観ちゃいけない作品だったよ!あーーーあ!
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