mixiユーザー(id:65580734)

2018年03月27日23:48

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GM記録:ゆうやけこやけ(FruitBastet)前日譚

【システム】
・TRPGシステム:ゆうやけこやけ
http://open.mixi.jp/user/65580734/diary/1964488814


【レギュレーション】
・ゆうやけこやけ基本ルールブック
・もののけこやけ

【町】
御神楽町

【あらすじ】

「いらっしゃい」

とある島の、とある港の、とある喫茶店。
猫達がたむろし、美味しいコーヒーが飲める憩いの場所。
ここは御神楽町の『FruitBastet』。

「今日は何を頼むんだい?」

少し白髪の混じり始めたマスターが聞いてくる。
君たちはいつも通りのメニューを頼んでもいいし、
新しいメニューに挑戦してみてもいい。
でも、今日はマスターに聞いてみたい事がある。

「なになに、この店の名前の由来が知りたいって?」

自分のカップにコーヒーを注ぎつつ、椅子に腰かけるマスター。
しばらく虚空に視線を揺らして考え込む。

「そうだね、何から話したものかな――」


===


むかしむかし、この街に一匹の猫が居た。
彼女は船に揺られて異国からやってきた猫だったが、
持ち前の明るさですぐに町に溶け込んだ。

気が付けば彼女は町のアイドルとなっていた。
男たちは海に出る前に彼女の頭を撫でていくのが日課になった。
そうすることで、いつもよりちょっと魚が取れるというのだ。

いつの間にか、彼女は『バステト』と呼ばれるようになった。
エジプト帰りの若者が、冗談交じりに付けた名前だった。
呼ばれた彼女は嬉しそうにゴロゴロと鳴いた。


バステトと呼ばれるようになった彼女。
誰かが戯れに果物を供え始めると、他の人も真似し始めた。

とはいえ猫の彼女は果物があんまり好きじゃない。
ツーンとそっぽを向いて、顔を洗い出していた。

このまま果物を腐らせてしまうのは勿体ないと思った男が、
彼女に供えられた果物を使ってデザートを提供し始めた。
すると、彼女とそのデザートを目当てにやってくる人が増えた。

いつしか男は屋台を作り、店を作った。
その傍にはいつだって『バステト』が座っていた。
それが『FruitBastet』の初代店長とバステトの始まりの物語。


===


「そんな店の3代目のマスターが私というわけだ」

飲み終わったコーヒーのカップをソーサーに戻しつつ、マスターがそう締めくくった。
なんというか、いかにも作り話といった印象を受ける。

「お、何だか微妙な顔をしているな? そうだな、ちょっと待ってろ……」

そう言って店の奥に入っていったマスターが、何かを抱えて戻って来た。
よく見てみれば、それは果物の盛り合わせだった。

「こいつを持って、島の中心にある山の上に行ってみな」

盛り合わせを籠に詰めて君たちに手渡してくる。
果物はどれも瑞々しく、とても美味しそうだ。

「そこにババアが居るから、そいつを渡して話を聞いてみるといい」

無理やり籠を押し付けられ、入口のドアへ押しやられる。
君たちが外に出て振り返れば、いい笑顔のマスターが手を振っている。

「じゃあな、頼んだぞ。 籠はちゃんと返しに来てくれよ」



君たちは果物を持って山上の神社に向かってもいいし、
果物をこっそり食べてしまってもいい。

ただし、気を付けろ。
猫は何処にでも居て、君たちの事をこっそり見ているぞ。
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