透くんは寝相が悪いです。
2歳〜3歳の子供としては平均的だろうけど、まっすぐには寝てくれず変な向きになってることが多いです。
最初は川の字に寝かせているんだけど、気がつくとコの字になってます。頭が奥さんの方を向くか僕の方を向くかは不確定で、運が悪い方がかかと落としで起こされる羽目になります。どちらかがいない場合はいる方に頭を向けているのは、やっぱり子供ですね。
時々は足元まで移動してHの字になることもあります。下手に寝返りつを打つと押しつぶしてしまうので、気がついた方が元の位置に戻すんだけど、大抵はすぐにコの字に戻ってしまいます。
ある日のこと。
「ちょっと、うーん」と奥さんのうめき声。
横を見ると奥さんに覆いかぶさるような透くん。寝返りを打った勢いで奥さんを乗り越えそうになったようです。
しかし運悪く中途半端な体勢になってしまい、壁とベッドの間に頭が挟まってしまったのです。
それを持ち上げようとする奥さんでしたが、調度二の腕あたりに透くんがいて、腕の力の入らないところだし頭もハマっていて抜けないから「うーん、うーん」とやっていたというわけ。
「何やってるの?」
「見れば分かるでしょ、助けてぇ」
実際にかなりしっかりを頭が挟まっていたので僕が結構な力を入れて両足を持って上に引っ張り上げないと抜けませんでした。
「隙間にハマってさぁ大変、だったね」
「笑い事じゃないでしょ!」
そんな荒療治をしても起きやしない透くんに「こういう所は僕によく似てくれたんだな」とニヤニヤしてしまいましたが。
その翌朝。さっそく2人でベッドを押して頭がハマる隙間をなくしました。
こんなんで1人で寝れる日が来るのかなぁ…。
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