mixiユーザー(id:7448789)

2017年11月09日19:57

128 view

除籍本

フォト

除籍本に囲まれて暮らしている。
といわれても読者にはピンとこないであろう。除籍本とは図書館でいらなくなり、除籍処分された本のことである。これが古本に結構出てくる。居並ぶ高値がついた稀覯本の中で「お!」という安値がついていると、除籍本である確率が高い。しかし、当方は「読書」が目的であり「愛蔵」「転売」が目的ではないのでかまわずに買う。安くて読めさえすればかまわないのである。
いま目の前にあるのは、近畿大学図書館を除籍された鎌倉芳太郎の「沖縄文化の遺宝」岩波書店である。巨大本二冊。一冊は「写真集」なのでどうしても版が大きくなる。岩波が精魂込めて作った本である。もう一冊(本編)は主に解説だが鎌倉が記したノートを元にした挿図も載っている。実に几帳面なもので、これを見るだけでため息が出る。鎌倉芳太郎。この人がいなければ戦後に沖縄文化の本当の姿は伝わらなかっただろう。大部分は沖縄戦で灰燼に帰してしまった。鎌倉自身、写真のガラス乾板を防空壕に持ち込んで守り抜いた。本当のサムライである。文化を創造することも偉大だが、それを継承して行くこともまた偉大だと思う。
4 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年11月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930