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2017年09月20日19:23

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水曜クビクビ日記457:散歩する侵略者

家を空けていた夫「しんちゃん」が突然帰宅した。しかし記憶は欠落し、会話もちぐはぐでまるで別人。妻のナルミは、そんなしんちゃんにイラつきながらも自宅で療養させる。同じ頃、バラバラ殺人事件の取材を行っていた記者・桜井は、自身を宇宙人だという少年と出会った。少年曰く、彼ら宇宙人は人類の頭から「概念」を奪い取って学習し、その上で仲間に連絡し地球侵略を開始するのだそうだ。少年の能力を目の当たりにした桜井は、同行してコトの成り行きを見守ろうと考える…


「散歩する侵略者」。ボディスナッチャーやゼイリブ、ヒドゥンなどの人体乗っ取りSFの体裁を取っていますが、派手な演出を期待したらダメですね。

以下、散歩するネタバレ。

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ドゥニさんの「メッセージ」とテーマは近いですよね。本作はコミュニケーションについてのドラマ。異文化に暮らす二者が試行錯誤しながらコミュニケーションをとることが1つのカタルシスを生むストーリーでした。
概念を奪い取るというアイデアは面白いんだけど、取った後の異星人側の変化・取られた人間側の変化が少々わかりづらい。視覚で情報入れることに慣れている人間には、こういう文学的描写はやや退屈です。しかしそれこそが、おカネをかけられずにアイデアで勝負する日本のSF映画らしいところ。だからこそ、あんなありきたりのオチに落とし込んだのが残念な気がします。自衛隊がウロウロしているだけで「国家を挙げてコトに当たっている感」は希薄だし、そのくせ、ドローンまで使って異星人対策がしっかりしていたり、物語の背景のドラマ・ロジックはかなりテキトーですが、それはクロサワ映画に期待してはダメでしょう。
例の、合成で見せる「クルマの外の景色は非現実」な演出も健在。冒頭、金魚からタイトルまでのシークエンスは最高にクロサワ風味。でもそれ以後がなぁ……


それなりに面白いけど、クリーピーほどハマらなかった、そんな映画。サブマシンガンがベレッタで、ちょいカサンドラクロスを想起。

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