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2017年05月29日07:50

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土曜ギリギリ(本当は日曜オフ)日記245:追憶のガーディアンズ2




25年前…富山の漁港にある喫茶店「ゆきわりそう」に、三人の少年たちが集まっていた。篤は男狂いの母親に捨てられ、啓太は土建屋の実家から家出、悟は施設育ちの孤児だった。彼らは喫茶店を経営する女性・涼子に保護されていたが、4人の楽しい時間は長くは続かない。ある事件を機に、彼らは別々の道を歩んでいく。

現在…富山県警の刑事となっていた篤は、管内で起きた刺殺事件の現場に臨場し、衝撃を受ける。殺されたのは、悟だったのだ。実は篤は、前日偶然にも悟と再会していた。東京の硝子工場を経営する悟は、金策のために、土建屋の二代目となった啓太を訪ねるつもりだと語っていた。カネを要求された啓太が悟を殺したのか。被害者と容疑者、どちらも幼なじみであることを捜査本部に報告すれば、必然的に25年前の事件についても話さなくてはならない…悩んだ篤は、同僚にも内緒で単独行動を取り、啓太から真相を聞き出そうとする。
フォト



「追憶」。 降旗監督、大作キャメラのコンビと聞いたら映画ファンマストな作品なんだが、2017年の今、誰が観るんだろと思ってました。しかしキムタク映画よりヒットしているらしく、昨日のバルトも朝イチなのにまぁまぁの入り。驚きました。
で、映画の出来なんですけど…




※以下ネタバレ注意


いや〜、惜しい!
話は良いんですよ。俺的にキャッチーでしたよ。三人の幼なじみの再会と殺人事件というプロットは、「ミスティックリバー」のパクリだろうと小馬鹿にしながらもルヘイン好きには惹かれる題材だしね。三人のキャスティングも文句なし、音楽も素敵だし、富山という地味な場所選定も悪くない。良作の部類ですよ。
しかし、俺は以下3つの点がどーしてもダメでした。

1:安藤サクラの豪快な空振り

涼子役に安藤サクラを配したのが、あまりにも残念。25年前と現在の演じ分け、確かに最高でした。誰にも真似できないですよ。前半、アイドルっぽい愛嬌を振りまいていたのに、後半は林真理子に変貌するんですよ。凄いです。凄いけど、少年たちのヒロインとなる聖母的魅力が全くない女優さんなので、ここは大いなるミスキャスティングと言わせてもらいます。黒木瞳か石田ゆり子なら納得だったんだがなぁ…

2:タイト過ぎる物語と構成。

これ、上映時間二時間無いんだよね。昔は無駄にダラダラ長くてエセ大作化した邦画が多かったけど、だからといって短ければよいというわけでも無いんです。この「追憶」、確かに無駄は全くないです。でも、物足りなさも確かにあります。三人のそれぞれの25年、もう少し深く見せるか、少年たちの境遇をもっと見せるかして欲しかったなぁ。あと、あの25年前の事件、やはり小出しに見せるのが良かったんじゃないかなぁと。


3:スケール感の欠如

何より「ゆきわりそう」のセットと夕陽など外観ショットが合成された時のダサい画に、タメ息必至でした。なんであんなショボいんだろ。工場で解体するとこも、ゴジラのミニチュアみたいに見えてしまったんだが、あれ本当に実寸大セットだったのだろうか。一番大事なセットにカネかかってないことが如実に判って、気分が下がりましたね。


反対に、皆が貶すとこを擁護すると、真っ先に言いたいのが「ミステリとしてのルック」ね。真相がショボいとか地味だという点を否定しちゃかわいそうです。まず、刑事モノとして捜査過程に変なところが無いってのがホメポイント。ちゃんと悟の最近のケータイ履歴とレンタカーのNシステムの線から絞りこんでいく過程が描かれたのが○。だから啓太が「来るなら電話しろよ」というセリフが生きてきます。妹に香典を返すクダリや、安田顕が硝子店の従業員にアリバイを聞いたりという目立たないシーン、そして娘の「お父さんにもっと優しくすれば良かった」というセリフが、後に予想外に伏線として生きてくるのはミステリ映画として上出来な証拠です。


というわけで、惜しいながらも満足はまずまず出来る一本。日本アカデミーに、今んとこ一番近い作品ではないでしょうか。ちょいオススメ!


引き算引き算引き算

2本目「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」の方は…

マーベル、ミーツ「帝国の逆襲」with「ワイルドスピード」ってところかな。キャラ分け、アクション、ギャグ、選曲センスの巧さは言わずもがな。一作目でそれほど熱狂できなかった俺でもフツーに楽しめたし、ハズレではありません。マーベルを義理というか意地で見続けてる人たちには、お値段ぶんの満足度は保証できると思います。単体でどうかというと微妙ですけどね。




さあ、明後日はデレク・シアンフランスの新作の予定。楽しみだ!
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