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2017年05月20日18:11

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上戸彩から我が子へ「こういう役でも胸を張って仕事に行くお母さんの背中見て」





覚悟の復帰作「昼顔」で不倫愛

 女優の上戸彩(31)が主演する映画「昼顔」(西谷弘監督)が6月10日に公開される。一昨年8月に第1子となる長女を出産したが、今作で女優復帰。14年7月期にフジテレビ系で放送され、俳優・斎藤工(35)と演じる“不倫愛”が社会現象となった連続ドラマの続編で、濃密なラブシーンにも挑んだ。「こういう役でも、子供に胸を張って仕事に行くお母さんの背中を見てもらいたい、と思って受けました。それが女優というお仕事」。母親としても、女優としても、強い覚悟を固めている。


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母や叔母が後押し

 平日昼間に夫以外の別の男性と恋に落ちる主婦のことを指す造語「平日昼顔妻」をテーマに、平凡な主婦・笹本紗和(上戸)と高校の生物教師・北野裕一郎(斎藤)の禁断の不倫愛を描いた連続ドラマ「昼顔」。上戸にとって「元気」、「ハツラツ」といったイメージを覆し、新境地を開いた作品だ。映画化のオファーに、スタッフへの信頼が女優復帰を後押しした。

 「本当に(脚本の)井上由美子さんの本が好きで、西谷さんの演出が好きで、工くんといる時間がすごく居心地がいい。帰る場所があるというか、助けてもらえるのかな、という思いもありました。普段、子供を見てくれている母親や叔母も、『続編が見てみたい』と言ってくれて『何悩んでるのよ、頑張りなさいよ』と背中を押してくれて。その言葉に甘えて決めました。子供と離れる不安はあったけど、撮影への不安はなかったです」

 復帰作を「できれば映画で」という思いもあった。

 「ドラマとの違いは、与えられる時間ですね。連ドラは、切羽詰まっていく中で、気付かぬうちに(役の)紗和になっていたり、紗和から抜ける時間の方が少なくなっていたり。寝られなくて、いっぱいいっぱいの中でできるチームワークもすごく好きですけど、映画のように台本ができるのが早かったり、ワンシーンが長くて、向き合う時間があるのもいいなって。今回は、先にドラマがあってから映画になったというのも、ありがたかったです」

 撮影は昨年9月から約2か月間。連ドラの最終回で別れざるを得なくなった2人が、3年後、海岸沿いの小さな町で運命的な再会を果たす。撮影初日が2人の再会シーン。2年ぶりの撮影だったが、斎藤が演じる北野の声を聞いた瞬間、涙がボロボロとこぼれた。

 「(昼顔の)撮影が2年間空いていたので大丈夫かな、と思っていたのですが、見た目を紗和にしていただき、最初の段取りで工くんの声を聞いた瞬間で、心が締め付けられて涙が出ちゃった。連ドラでは北野先生の学校アナウンスでお別れなんですが、別れた時の紗和の気持ちに一気に戻れました」

 「ソウルメイト」と全幅の信頼を寄せる斎藤とのシーンはもちろんだが、伊藤歩(37)が演じる北野の妻・乃里子との“女のプライドの闘い”も強く印象に残っているという。

 「すごく頭を使いました。2人が素直に話すことができればいいけど、心でも頭でも計算し合うというか、やっぱりぎくしゃくしてくる。目線ひとつにしても監督と相談して決めました。歩ちゃんとも、みなさんが恋愛トークをするのと一緒で、自分たちならどうする? こんなこと言えるかな?とか、腹を割って相談しました。工くんも歩ちゃんも、幼なじみみたいな感覚。一緒にいて楽ですね」


家族協力で「自信」

 出産後初めての長期ロケ。子育てとの両立には不安が大きかった。たとえ1時間でも、子供の横で寝られる時間があれば、撮影場所が遠くても帰るようにした。幸い、撮影が進むにつれ、不安は解消されていったという。

 「家族の協力もあって、子供もへっちゃらっぽかったです。意外といけるな、という感じ。最初は子供に笑顔がなかったですけど、2〜3日たつと笑うようになって。安心した、というか、うれしかったです。自分がいなくても、結構みんなでやってくれるんだなっていう、今後の仕事の自信にもなりました」
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「面白み」なくさず

 12年9月にEXILEのHIRO(47)と結婚、15年8月に長女を出産した。女優であると同時に、妻であり、母親でもある。道ならぬ恋に身を落とす女性を演じることに、ためらいはなかったのだろうか。

 「こういう役でも、子供に胸を張って仕事に行くお母さんの背中を見てもらいたい、と思って受けました。それが女優のお仕事なんだよ、と。いいイメージのお仕事ばっかりやるのは、やっぱり深みがないというか…私に面白みがなくなっちゃうのは嫌だな、と思っていて。きれいなお仕事だけ受けるのも、子供のための選択肢の一つだとは思いましたけど、子供に悪影響だからやめよう、という仕事の選び方は私も嫌だし、きっと子供も嫌だろうから。どんな役でもやるお母さんを見ていてもらいたいかな、となんとなく思いました」
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客観的に読むと…

 撮影では、紗和になりきって演じた。「紗和の気持ちでお芝居をしているので、紗和に共感できないものはないです」と断言する。当然、1人の女性として禁断の恋を容認しているわけではない。ただ、紗和を演じて、思うところはあった。

 「自分は曲がったことはしたくないし、許しちゃいけないものだと思うし、許せない。紗和の気持ちになって今回はやりきった。紗和でいれて幸せだったな、と思います。ただ、客観的にこの台本を読んだら、むかつきしかない。奥さんの立場で読んだら、なにがやねん、と思う。セリフのひとつひとつが憎くて仕方ないんじゃないですかね。乃里子の気持ちで見ると、2人のドラマなんてどうでもいいはず。ただ、100%の反対ができないというか…。紗和を演じて余計に感じるのは、人の恋愛には絶対に第三者が口出しできない。恋愛って当事者にしかわからないなって思いますね」



身を削る役したい

 子育ても大事にしながら、今後も女優として活動していく意思は固い。仕事に対してのこだわりもある。

 「子供と離れることになるので、子供と過ごす大事な時間を割いてでもやりたいと思える、身を削るような役に会いたいと思います。心理的に深い部分でお芝居ができる役と出会っていきたいですね」




◆「昼顔」

 お互いに結婚していながら愛し合うようになった笹本紗和と北野裕一郎。その関係は明るみになり、2人は別れ、紗和は夫とも離婚した。3年後、海辺の町で暮らしていた紗和は、大学の非常勤講師となった北野が、近くで蛍に関する講演を行うことを知る。講演を機に再会した2人は、再び逢瀬(おうせ)を重ねるが、2人の前に北野の妻・乃里子が現れる―。
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<プロフィール>

 ◆上戸 彩(うえと・あや)1985年9月14日、東京都生まれ。31歳。97年の国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞。2000年、フジ系ドラマ「涙をふいて」で女優デビューし、01年のTBS系ドラマ「3年B組金八先生」でブレイク。主な出演作は映画「あずみ」(03年)、「テルマエ・ロマエ」(12年)、「ズートピア」(16年=声優)、ドラマ「半沢直樹」(13年)、「アイムホーム」(15年)など。身長162センチ、血液型O。


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