「副駅名称」が鉄道の新たな稼ぎ口に 元祖はあの百貨店
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最近、確かに駅名に「副駅名」がついて、駅名の表示板の下に「○○前」と言った副駅名を表記する駅がいつの間にか増えた印象がありますね。古くから、東京の営団地下鉄(現在の東京メトロ)の各線では駅名の後に最寄り駅としている百貨店の名前を案内し、銀座駅なら「次は銀座、三越、松屋前」、日本橋なら「高島屋、東急百貨店前(東急百貨店日本橋店は現存せず、現在はその跡地にコレド日本橋がある)」、上野広小路だと「松坂屋前」と言った感じで駅名のアナウンスをしていますね。記事でも「三越前がきっかけ」としていますが、戦前、銀座線の浅草ー新橋間が「東京地下鉄道」であった当時は集客を目的に「デパートめぐり割引乗車券」を出しており、百貨店めぐりを利用客のターゲットの一つにしていた“名残”でもあります。
最近増えているのが、記事も紹介する私鉄各線に波及する「副駅名の導入」で、例えば東急の各線を乗っていると、「三軒茶屋」駅だと「昭和女子大学前」、「都立大学」駅が「トキワ松学園前」、「旗の台」駅は「昭和大学前」、「下神明」駅が「青稜中学校・高等学校前」、「尾山台」駅が「東京都市大学世田谷キャンパス前」、「等々力」駅が「東京都市大学等々力キャンパス前」と、大学や中学・高校など学校の名前を副駅名に取り入れる場合や、「池尻大橋」駅(東邦大学医療センター 大橋病院前)、「藤が丘」駅(昭和大学藤が丘病院前)のように病院が副駅名となっている事例があります。さらには、「サザエさん」一家7人のイラストが描かれた「長谷川町子美術館前」の副駅名がついた「桜新町」駅の事例もあり、ずいぶん増えた印象がありますね。
副駅名標を出し、電車内のアナウンスもしてもらう目的としては、利用者の利便性の向上を図ることは勿論のこと、その駅の地域の人々に大学などの名前を認知してもらい、「地域に開かれた大学であるとの姿勢を明確にし、教育や研究の成果をもとに多くの方々と一緒に学び、築いていくことを期待する」とか、「認知度向上と地域の人々に親しみをもってもらうことを期待」と言ったことが、名前を出しているそれぞれの大学などの眼目となっているようですね。もっとも、この4月から駅名が改称された東武線の「獨協大学前」(旧・「松原団地」)のように大学の名前に改名されるケースもありますが(副駅名として「草加松原」が入っている)、「副駅名」に取り入れてもらうことがコストパフォーマンス上も有利であり、こうしたケースは今後増えるのではと思います。
「三越前」は正式な駅名として取り上げられたくらいなので「別格」と言う印象があり、半蔵門線が延長開業した際は一時的に終点だったこともありました。乗り入れの東急の車両も「三越前」行きの表示を出すわけで、グループに「東急百貨店日本橋店」が存在していた東急の車両が同業他社である「三越前」を表示して走るとは、と、当時話題になっていたのが記憶に深くもありますが……。
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