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2017年03月26日20:31

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土曜ギリギリ(ほんとは日曜オフ)日記240:コクソン、コング、サラエヴォな日曜



韓国の田舎の村…谷城(コクソン)。駐在所警察官ジョングは、最近村で連続する家庭内猟奇殺人事件に恐怖を覚えていた。最初の家では親戚の若者が夫婦を殺害しバラバラにした。二軒目では、発狂した人妻が家族全員を刺し殺し火を放った。若者も人妻も、逮捕時全身に赤い発疹があり、連行後相次いで死亡したのも不気味だ。村の噂では、最近村に住み始めた日本人が事件に関係しているらしい。日本人は裸で森をうろつき、動物の屍肉を喰らう化け物だというのだ。ワケがわからんとクビを傾げるジョングだが、第一事件の若者の身体から幻覚キノコの成分が見つかり、結局二つの事件は関連がなく、錯乱した人間が犯行に及んだものと片付けられた。しかし、第二事件の現場保存時、ジョングは白い服の女に声をかけられる。彼女は殺害現場を目撃しており、そこにあの日本人がいたと証言したのだ。ジョングは手がかりを掴むため、日本人に会いに行く。そこで、日本人が壁一面に貼った写真を目撃した。それは、事件を起こした者たちの所持品と顔写真であった。日本人は、所持品を介して村人に取り憑き殺人を犯しているのだ…戦慄するジョングは、所持品のなかに娘ヒョジュンの運動靴を発見する。次の標的は俺の娘か⁈ 悪霊に取り憑かれたヒョジュンも一家惨殺という凶行に走ってしまうのかexclamation & question 焦ったジョングは、村一番の祈祷師に除霊を頼み込むのだった。

「哭声/コクソン」。朝イチには少々キツイ作品でしたが、まぁ観て良かったですわ。この監督、(怖い人)を描かせたら世界最高峰ですな。単純な善悪構造じゃないのも特徴だし、単純なノワールにも興味がない感じ。特に今回はジャンルレス感が強く、ミステリーだったりブラックユーモアだったりホラーだったりゾンビものだったりオカルトだったりと…ごちゃ混ぜですよ(笑)

以下ネタバレね
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冒頭にルカの福音が出てきた通り、これはキリスト教の話なんですよね。もっと言うと、キリスト本人の話でもあります。

キリストは、疑われ、暴力を振るわれながらも怒ることなく、言い訳もせずに死んでいきました。そして復活するのです。亡霊には肉も骨もないが私にはある、と微笑みながら…
劇中、キリストを演じたのが誰か、もうお判りですね。


聖書に書かれたことを反転して見せたのが、この映画の凄いところ。反キリストの位置にいるあの女こそ救世主なんです。「罪のない者」だから彼女は「石を投げた」のであり、「鶏」と「三回」の預言を口にするのです。見たもの聞いたものを、そのまま信じるな…これが作品の大きなテーマですね。カトリックから猛抗議が来てもおかしくないくらい、キリスト教に喧嘩を仕掛けた大胆な一本と評価しましょう。凄い!




続いては「キングコング」ね。プロレスみたいな興奮が楽しめた作品。
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これはまぁ、モンスター映画版「apocalypse now」。ヘリ編隊からボートで川下り、もちろん原住民の皆さんも(笑)。あのトカゲが使徒似とか日本人名がイカリだとかでアニメ好きな皆さんはキャッキャッ言ってるところでしょうが、エヴァ見る前に「地獄の黙示録」は絶対観ておこうね。
あと、ボートの作りは「飛べフェニックス」の要素もあるかもね。



最後はこちら。
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1914年オーストリア皇太子夫妻暗殺から100年。ボスニアのサラエヴォでは記念式典が開かれることになっており、ホテルはVIPらの宿泊で大わらわ。そんななか、フロント係のラミヤは従業員のスト騒動に巻き込まれてしまい…


という「サラエヴォの銃声」。

第一次世界大戦の引き金となったサラエヴォ事件を知っていることは大前提。さらに、ボスニアとセルビアの関係や、ナチスドイツ侵攻時のセルビア人たちの立ち位置、そのうえ今のボスニアの情勢・EUとの関係を知らないと、かなり退屈なドラマです。100年前のオーストリアとボスニアのような、征服者と被征服者の関係がいろいろメタファーとして登場します。そして最後はホテルヨーロッパという戯曲と繋がるメタ演出。不思議な映画ですが、一種の群像劇として楽しめた一本でした。


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