デイビッド・ウィルソン。職業、看護師。自宅介護が必要な終末期患者を毎日ケアするのが仕事だ。
第1の患者、サラ…
エイズで衰弱した身体を献身的に支えるデイビッド。亡くなった直後、葬儀に参列する。サラの姪からは感謝され、サラの思い出話をしようと誘われるが、デイビッドは断り、一人酒場で酒を飲む。客に「結婚しているのか?」と問われ、「サラという妻をエイズで亡くしたばかりでね。ずっと看病していたんだ」と答える。
第2の患者、ジョン…
脳血管障害で麻痺と呼吸困難感が強いジョンは、元建築家。デイビッドはジョンを知るため、建築の本を読み漁り、ジョンが設計した民家を訪ねて見学したりする。ヒト嫌いのジョンはやがてデイビッドと親友のような絆を感じ始め、こっそりPCのエロサイトを覗いていることをデイビッドに教える。デイビッドは、そんなジョンの下品さを黙認するが、家族がPCを覗いて、デイビッドが無理矢理ジョンに見せていると騒ぎ出し、セクハラで解雇されてしまう。
第3の患者、マーサ…
派遣事務所をクビになってしまったデイビッドは、ツテを頼り末期癌のマーサを紹介してもらう。化学療法のための通院に付き添うだけという安い仕事だが、デイビッドは承諾。献身的で、副作用から来る嘔吐や便失禁の世話すらもしてくれるデイビッドに、マーサは次第に信頼を置き、自宅でのケアも頼るようになる。やがて効果判定の検査を受けるが、癌は縮小どころか転移を認めており、絶望的な結果だった。マーサは化学療法を拒否し、デイビッドに安楽死を頼み込む。冷静なデイビッドが、その願いに対して出した答えとは…
「或る終焉」。劇場で見逃した作品の中で、待望のソフト化です。
これ、メキシコの新鋭監督マイケル(ミシェル)・フランコの作品。前作「父の秘密」は日記に書きましたが↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1928696521&owner_id=2940502
ハネケ+ファルハディという作風は今回も同じ。一人の人間の「闇」を描くのも同様です。
看護師が主人公で、安楽死がテーマといったら、日本映画なら社会派風というか(終の信託みたいな)、あるいは泣かせに走る安易な感動モノになりそうだけど、この監督にかかるとそうはいかない。物凄く淡々と、ある意味「ジャンキー」の映画として捉えていくのです。介護という行為にのめり込み、介護する相手を丸呑みするかのように執拗に理解する、まさに中毒的行動。これを主演ティム・ロスが怪演しています。ラストは衝撃かつ唐突ですが、ジャンキー映画なら当然の帰結と言えるかも知れませんね。オススメです!
ちなみに、ティム・ロスの娘役をやってる子は、キーファー・サザーランドの実の娘。問題のある父親を慰めるシーンでばかりでずっと心配そうな顔なんですが、ありゃ地だろうな(笑)
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