ニューヨークの郊外。
セントラル駅に向かう列車の車窓から、レイチェルは毎日ある住宅街を眺めている。そこはベケット通り。実は以前レイチェルが住んでいた通りだった。
レイチェルは、不妊症が発覚してからアルコール依存症に陥った。突然記憶が飛んだり暴力を振るったり、その症状は深刻だった。おかげで夫トムから離婚を言い渡され、ベケット通り15番地の家を去ったのだ。15番地には、今ではトムと新妻アナ、そして二人の愛の結晶である赤ん坊が暮らしている。レイチェルは毎日、列車からトム一家の幸せそうな光景を見てしまい、やりきれない思いからまた酒をあおってしまうのだった。唯一の救いは、トムの二軒隣…13番地に棲む若い夫婦のラブラブな光景。それを見て、以前の私とトムもあんな素敵な二人だった…と自分を慰めていたのだ。ところがある金曜の朝、レイチェルは13番地の女が、夫ではない別の男と抱擁している姿を目撃してしまう。私の理想のカップルも、不倫でドロドロしていたなんて!と理不尽な怒りに駆られたレイチェルは、その夜、帰りの列車から途中下車し、酔った足で13番地に向かってしまう。あの女に文句を言おうと思ったのだ。家を出てトンネルに消えた女を追いかけ、「アバズレ!」と罵倒したレイチェル。だが突然気を失い、目が覚めると自宅のベッドの上だった。服と頭が血まみれであることに気づき、昨夜の記憶も飛んでいることに恐怖する。
さらにその後。テレビは、メーガンという若い女性が失踪したニュースを盛んに報じていた。メーガンとは、あの13番地に棲む女だ。あの金曜の夜以降、姿が見えないのだという。ニュースによると、夫のスコットはメーガンを必死で探しているようだ。レイチェルは、メーガンの浮気を車窓から目撃したと、スコットに教えようと考える。きっと、不倫相手と駆け落ちしたのよ…と考えるレイチェルだったが、ほどなくメーガンの惨殺死体が発見され、自分が窮地に置かれたと察知する。あの金曜の夜、記憶をなくした私は血まみれだった。私がメーガンを殺してしまったのかもしれない…
「ガール・オン・ザ・トレイン」。3人の女たち…レイチェル、アナ、メーガンの各視点から、過去と現在を行き来しながら物語を再構築するミステリードラマ。映画を見慣れてないとかなり混乱する作品です。
以下ネタバレ


女優たちの名演技に誤魔化され、直後は満足感があるのに、時間が経ってからストーリーのアラに腹が立ってくる作品。
精神科医がわざわざ自宅に来るのも納得いかないし、トムのPCパスワードがうやむやなのも気持ち悪い。レイチェルの行動の訳わかんなさにもイライラするし、スコットのキャラの描き方も雑。「裏窓」みたいなサスペンスを期待していった身としては、やはりガッカリ感が強い、かな。
しかし、エミリー・ブラントの演技は本当に素晴らしい。そこは評価大です。
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