透くんは電車が大好きです。
抱っこ紐で歩いていて電車が走っているのを見かけると身を乗り出して「あーあーあーあー」と喜びながら手を振ります。
自分で歩いている時に電車を見かけると立ち止まって手を降ったりします。大きな声も出すから周りの人が振り返ったりもします。
先日屋上で散歩させようとしていたときも、歩くのも忘れて遠くに見える埼京線を見るけると「あーあーあー」やってましたし。テレビのニュースで事件現場からの中継を見ていていきなり手を降りだしたから何かと思ったら、アナウンサーの後ろに電車が走っていて、その映像に手を降っていたんですよ。流石に奥さんと2人で大笑いしちゃいました。
鉄道博物館なんかに連れて行ったらどうなるんだろう?案外電車の多さに圧倒されて大人しくなっちゃうかもしれないけど。
先日も奥さんが透くんを散歩で歩かせていたんです。
踏切で電車が通り過ぎるのを待っていたら、隣に幼稚園くらいの男の子とお父さんが待っていたそうです。
「もうすぐ電車が来るよ、埼京線が来るのかな?」
透くんも言葉を話し始めたらこんな会話ができるようになるんですね、楽しいだろうなぁ。
2人は踏切を渡らずに何本も電車を見ていたそうで、その男の子も電車が大好きなんでしょう。ワクワクしながら待ってたそうです。そのお父さんと奥さんが目が合ってしまい、お互い「大変ですね」という感じで苦笑しあったそうです。
しばらくするとガタンゴトンガタンゴトンと電車が来て
「ほらっ埼京線が来たよ!わーい、わーい」
その男の子は電車が通り過ぎると元気に手を降っていました。
「あーあーあーあー」
すると隣の透くんもいつもと同じように手を降っていました。
男の子はその透くんの姿を見てバツが悪くなったのか大人しくなってお父さんと帰っていったそうです。
無邪気に手を振る透くんに自分の姿を写してしまい我に返ってしまったのかもしれません。「他の人からはこういう風に見えていたんだ…」
しかもその子の一番の楽しみだけでなく、お父さんと男の子の2人の大切な時間までも奪ってしまったようで悪かったなぁという感じです。
でもそうやって下の子を見ながら男の子は少年になっていくんでしょうね。いつか透くんも電車に手を降るのを卒業する時が来るんだろうなぁ。成長するのはいいことだけど変わってしまうのはなんだかちょっと淋しい。
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