(セ・リーグ、阪神1−2巨人、14回戦、巨人8勝5敗1分、18日、甲子園)何やってんだ、鳥谷! 後半戦が開幕し、阪神は巨人に1−2で黒星スタート。九回無死一塁から鳥谷敬内野手(35)の野選をきっかけに勝ち越しを許し、またも最下位に転落した。打っては3三振を含む4タコの野手キャプテンにサンケイスポーツ専属評論家・田尾安志氏(62)は「体調が悪いのなら(スタメンから)外れるべき」と提言した。
ふわりとしたトスが上がる。一走を誰だと思っているのか。スペシャリストの鈴木やぞ…。二塁カバーに入った西岡が捕球するより先に、鈴木の足が到達。大事な大事な後半戦開幕で、鳥谷が致命的なミスを犯した。
「何試合か前にもあって『危ないぞ』と注意したんだけどね。まあ、出たわね、きょう」
連勝は2で止まり、逆転負けで12日以来の最下位。借金はまた11に…。金本監督は、あきれたように振り返った。
1−1の九回無死一塁。巨人ベンチは中前打を放った山本に代走・鈴木を投入。守護神ドリスが盗塁を警戒しながら坂本を“遊ゴロ”に打ちとったところだった。
鳥谷のフワッとしたトスで俊足・鈴木は楽にセーフ(記録は野選)。その後、ドリスが二塁から飛び出した鈴木を挟殺プレーに持ち込んだのに、今度は鳥谷がスピードについていけず鈴木を残して一走・坂本をアウト。ドリスは二死二塁までこぎつけたが、阿部に左前へ決勝打を献上した。
10日の広島戦(甲子園)でも一回二死満塁で戸田の遊ゴロを二塁封殺したが、緩いトスでセーフ寸前。指揮官が注意喚起したにも関わらず…。鳥谷は「もっとしっかりいっていればアウトだった。トスが緩くなった」と言葉少なだった。
打撃も4打数無安打で昨年6月14日のオリックス戦(京セラD)以来となる3三振。将は「見逃しが2つというのがね。上がり目に期待したんだけど」と後半戦のキーマンにあげたキャプテンの不振を嘆いた。
サンケイスポーツ専属評論家の田尾氏も厳しく分析する。
「『何やってんだ』を通り越して心配。(トスは)右手が固まっていたようだった。打撃でも見逃し三振が2個。ともに明らかにストライクゾーンだった。打撃不振が、守備にも悪影響を及ぼしているような気がしてならない」
663試合に到達したフルイニング出場にも疑問を投げかけた。
「あくまでも個人記録であって、チームの勝利が最優先。この日の打撃、守備をみると、記録どころではない。最後に決断するのは自分。体調がよくないのなら外れるべきだと思う。それを本人も考える時期にきているのではないか」
若手のミスは想定内も奮起を期待する35歳のリーダーが傷口を広げているのは、看過できない。指揮官が「(ファンに)気持ちよく六甲おろしを歌わせてあげたい」と話していた甲子園でまた巨人に敗れ、今季4敗1分けと“伝統の一戦”は勝ちなし。そもそも6月30日のDeNA戦から5連敗だ。早々に鳥谷が目を覚まさなければ、またXデーの足音が聞こえる。
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