BC級戦犯 獄窓からの声
2009(平成21)年3月25日 第1刷発行
著 者 大森淳郎(おおもり じゅんろう) 渡辺 考(わたなべこう)
Ⓒ2009 Junrou Oomori Kou Watanabe
発行者 遠藤絢一
発行所 日本放送出版協会
ISBN978−4−14−081352−2
C0095
目次
序章 BC級戦犯の被害者性と加害者性――それぞれの視点
あなたなら、どうしただろうか
BC級戦犯とは
BC級戦犯裁判が日本人に問うもの
日本の戦争にかり出された者の心の叫び
二つの視点から戦犯問題を考える
第一章 ニューギニア――飯田進の戦場
第一の事件
太平洋の防波堤
飯田進の裁判記録
「アジア民族の解放」を夢見た青年
抗日ゲリラの処刑
六四年後の事件現場へ
二の事件
裁判記録だけではわからない事件の背景
日本兵が住民に殺された理由
かみ合わない尋問調書
守られなかった約束
戦争に対する疑念
収容所での長い時間
弟への手紙
第二章 泰緬鉄道――李鶴来たちが送り込まれた戦場
日韓領国に横たわるBC級戦犯問題
韓国唯一の生き残りとの再会
二つの裁判記録
日韓領国の「韓国人BC級戦犯」
日本の戦争に巻き込まれた朝鮮半島出身者
故郷の歴史を背負った少年
捕虜監視員に応募せざるを得なかった理由
たたき込まれた「軍事教練」
そして、戦場へ――泰緬鉄道の悲惨
大東亜共栄圏と捕虜監視員
「死の鉄路」泰緬鉄道
ビンタも「教育」
「枕木一本、人一人」の鉄道工事
捕虜のリーダー・ダンロップ中佐
なかなか戻らない記憶
ジャワ島――金哲基の戦場
裁判記録に残された�猗蛤甅�
ノルマ達成の感謝状
敗戦、始まる戦犯裁判
首実検で洗いだされた捕虜監視員
香港での再逮捕
判決は「デス・バイ・ハンギング」
死刑囚の日々
「そんなに悪い男じゃなかった」という遺言
死刑から減刑
戦犯たちの獄中生活
第三章 スガモプリズンのBC級戦犯
スガモプリズンに集められた戦犯たち
古びたモノクロ写真
飯田進が見た祖国の風景
李鶴来が初めて見た日本
東池袋中央公園に残された唯一の「記念碑」
日本再軍備――戦後逆コース
変わる戦犯に対する眼差し
スバモプリズンでの闘い
平和条約と朝鮮半島出身者
戦犯たちの平和運動
スガモプリズンの中で考える戦争犯罪
壁あつき部屋
獄中からの出版
変えられた『私は貝になりたい』の核心部分
ある戦犯の思案
獄中で求めた民族のアイデンティティ
韓国出身戦犯者同進会
スガモプリズンの外へ
第四章 韓国・朝鮮人戦犯たちの戦後
戦後の厳しい現実
途方にくれる「外」での生活
戦犯タクシー
妻からみた李鶴来
それぞれの戦後
日韓条約
元戦犯たちの闘い
遺骨返還をめぐって
九〇年代の裁判闘争
韓国で行われた初めての慰霊祭
名誉回復と遺族会
父の足跡をたどる
裁判記録の語るもの
裁判記録と家族の思い
受け入れられなかった一人の韓国人戦犯
決して消えない日本時代の記憶
靖国合祀取り下げを求め
第五章 遺族が見つめた戦争犯罪
なぜ、叔父は戦犯として裁かれたのか
戦犯に問われた叔父との出会い
叔父と出会う
マレー半島・スンガイルイ村の虐殺事件
スンガイルイ村へ
日本軍のマレー侵略
華僑虐殺
村は失われた
陣中日誌に記された事件
目撃者と生存者
埋もれていた慰霊碑
裁かれた叔父
復員、そして逮捕
裁判記録と肉親としての情
決定的な法廷証言
処刑台
見つかった遺言
叔父の死をどう受け止めるのか
終章 終わることのない戦犯たちの闘い
許しと和解
終わらない李鶴来の闘い
飯田進の戦後そして現在
あとがき
参考文献
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