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2016年05月28日19:07

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矢吹紀人「開業医はなぜ自殺したのか 増補復刻版」2015年

アマゾンには2016年5月現在では2015年3月発行の増補復刻版のみでています。もともとは1995年にでたものです。若い開業医はなぜ妻子を残して自殺したのか。
 開業医について健康保険法に基づき保険医に不正不当があるときは厚生省(当時、現在は厚生労働省)の役人に対して個別指導がなされ、監査・保険医指定取消の危険があるものです。懇切丁寧におこなわれるべき個別指導でいったいなにがおきていたのか。

 実際行政事件手続法以前だと取消処分がでた場合医師側があらそって勝てる可能性はありませんでした。勝訴例は6年にわたる裁判闘争をたたかいぬいて平成23年の溝部訴訟だけです。
 保険医資格を失うと患者の9割以上が保険医療なのがふつうの病院ですので、病院経営は破たんしてしまいます。
 
 個別指導で治療費の返還や指定取消まですすめば役人の点数はあがります。そのため強引な取り調べがしばしば問題とされました。この本は1995年の発行ですばが、弁護士として法律相談を受ける限りではずさんで威圧的な個別指導はいまだにあとをたっていません。

 平成26年8月の日本弁護士連合会の意見書を巻末資料にいれてほしいと思いました。
 長文だから困難かもしれませんが。実はこのなかにも本書の元の版からの引用があります。

アマゾンのあおりです。
「指導・監査」の名のもとに、行政による開業医への締め付けが強まっている。自殺などの悲劇も頻発している。 昨年2014年8月には日弁連が「指導・監査制度に関する意見書」を発表。
1993年秋、「赤ひげ先生」と呼ばれた若き開業医が個別指導を苦に自らの命を絶った「冨山個別指導事件」。 それは医療界に大きな衝撃を与え、国会や中医協でも取り上げられる社会問題に。
それを追った話題のルポの待望の復刻。日弁連意見書や年表など新たな資料などを増補。
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