4月は、まなにゃーさんの誕生月なので、毎年何処かしら旅行をプレゼントしている。
今年も勿論、前々から企画していたが行先の決定には紆余曲折あった。
豊川稲荷とウサギ神社かり始まり、伊豆、日光など候補が色々と出て
纏まらず、3月前に漸く、犬山と名古屋となった。
まだ夜も明けきらぬ4月16日の朝4時50分、汁パレスを出る。
途中、フレスコでお茶と弁当を買い、京都駅へと向かう。
30分程で駅に着く。
上り始発の、5時30分発米原行き。
割と込み合っていた。
弁当を食べながら、何時の間にか発車していた。
駅毎に乗客がある。
石山を過ぎると、朝日に照らされた琵琶湖が美しい。
5時53分、草津に到着。
次の列車は、6時14分の草津線柘植行き。
既にホームに停車していた。
車輛は113系で、草津側の4輛は真緑の地域色。
柘植側の4輛はオリジナルの湘南色で、勿論、湘南色の車輛に乗車。
昔ながらのセミクロスシートが懐かしい。
昔のボックスシートは、基本このスタイルだったなと思いながら発車を待つ。
草津線は2014年の秋に、金亀酒蔵祭に行った際に貴生川まで乗車して以来。
柘植まで乗るのは、恐らく1997年春に伊勢参りに行った時以来だと思う。
手原を過ぎると、三上山が真横に見えて来た。
野洲川に沿って走っているが、川面は見えない。
田んぼと工場が入り交じる、田舎の風景が続く。
野洲川を渡り、貴生川に到着。
列車交換の為、3分停車で、8時42分発。
貴生川は近江鉄道と信楽高原鉄道が接続する要所で、かなりの降車がある。
しかし、対向列車が遅れており、5分の延発。
車輛は真緑の113系だった。
次の甲南では、その次の草津行きが停車していた。
此方は遅れてはいない様だ。
油日を過ぎると山が迫って来る。
人家が見えなくなる。
再び、ちょっとした工場等が見えて、関西本線が合流し柘植に到着。
定刻の7時5分だった。
次の亀山行きは7時9分。
程無くキハ120の亀山行きが入線して来た。
柘植から先は、1997年春の伊勢参り以来の乗車。
ここから先は関西本線最大の難所である加太越。
25パーミルの峠を行く。
蒸気機関車時代は重連の機関車が往き来していた。
人家も稀な峠と云う事もあり、駅間は長い。
柘植と加太の間に中在家信号場がある。
スイッチバックの信号所であるが、今や優等列車も貨物列車も無くなり列車が削減され、存在意義を失っている。
既に定期列車で信号所を使用する列車も無く、スイッチバックは枯草に埋もれていた。
7時34分、亀山到着。
亀山の構内にはターンテーブルが残っていた。
3分の接続で名古屋行きに乗車。
車輛は313系。
亀山は関西本線と紀勢本線が合流している。
紀勢本線の車輛は313系電車と見間違う様なキハ25。
我々の世代でキハ25と云うと別の車輛を思い出す。
1997年の春に来たときは、キハ58だった。
亀山から名古屋へ向かうのも1999年の夏、「きのくにシーサイド」に乗りそのまま紀伊半島を一周。
名古屋から「ムーンライトながら」でコミケへ向かった時以来。
久しく御無沙汰な路線ばかりだ。
20年近い歳月が流れ、当時の車窓も思い出せない。
河原田で伊勢鉄道と合流し、化学工場のプラントが目立って来る。
四日市は重化学工業の町。
彼方此方から専用鉄道の路線が合流して来る。
広い構内に、大量のタンク車やDD 51ディーゼル機関車。
入れ換え用のスイッチャーが留置されている。
四日市には8時1分到着。
8時9分発の快速「みえ2号」に乗り換える。
この方が名古屋に先着する。
ホームで待っていたら、パーツを外したナチス親衛隊の黒コートに、黒の規格帽を被った、背の高い男がいた。
一瞬、ゲオ様かと思ったが、別人だった。
まさか、ゲオ様以外にこの様なスタイルの人がいるとは思わなかった。
快速「みえ」には指定席がある。
自由席は長蛇の列だが、指定席はガラガラ。
座席は1号車5番A席。
車輛はキハ75で、今回が初の乗車である。
四日市から先も工場が連なり、タンク車が広い構内を占拠している。
桑名には、近鉄のビスタカーと同時到着で、並走した。
普段見慣れている車輛だが、何と無く新鮮味を感じる。
長良川、木曽川を長い橋梁で渡る。
ビスタカーは既に走り去っていた。
8時50分、名古屋に到着。
帰りの乗車券を買い、新幹線のホームへ廻る。
9時21分、まなにゃーさんと合流。
犬山へと向かうべく、名鉄名古屋駅へと向かう。
名鉄名古屋駅は、退避線も無く、各方面からの列車がひっきり無しに入って来る。
普段、名鉄に乗る事の無い者としては、飽きる事が無い。
そして9時52分発、新鵜沼行きの快速特急が入って来た。
折角なので特別車輛に乗車した。
座席は1号車1番AB席、40年振りのパノラマカー。
とは云え、名古屋の近郊区間であり、取り立てて見処のある車窓と云う訳でもない。
10時20分、犬山遊園に到着。
まずは、有楽苑へ向かう。
有楽苑には、元和4年(1618年)に、織田信長の弟で茶人大名である織田有楽斎によって、京都・建仁寺の塔頭・正伝院が再興された際に建造された茶室「如庵」がある。
昭和47年(1972年)、名古屋鉄道によって現在地に移築された。
京都山崎妙喜庵内の待庵、大徳寺龍光院内の密庵とともに、現存する国宝茶席3名席の1つである。
更に、重要文化財である正伝院書院、古図により復元された茶室元庵など、見処が多い。
「如庵」は杮葺き入母屋風の妻を正面に向け瀟洒な構えの茶室。
有楽斎の「武家の節度」を感じさせる名席中の名席であった。
有楽苑から犬山城へは近い。
先ずは、犬山城の南の登城入り口近くにある犬山城の守護神にして濃尾の総鎮守である針綱神社。
同じく犬山城主成瀬氏の守護神とされた三光稲荷神社へ参詣。
そして御朱印を頂いた。
11時半を廻ったので、先にお昼を頂く。
「ことぶき家」にて、暑い最中ではあるが、名物の「味噌煮込みきしめん」を選んでみた。
そして、いよいよ犬山城へと登る。
犬山城は、江戸時代までに建造された「現存天守12城」のひとつである。
そして、天守が国宝指定された5城のうちの一つであり、国宝天守で唯一、訪れた事の無い城であった。
江戸時代には尾張藩の付家老が入城し、成瀬正成以来、成瀬氏9代が明治まで城主として居城とした。
2004年までは、城主であった成瀬氏が個人所有する城だったと云う。
天守は、現存する中では丸岡城と並び最も古いと云われている。
入母屋2重2階の建物の上に望楼部を載せた望楼型天守で、木曽川の眺めが見事であった。
犬山城下町を抜けて、犬山駅へと向かう。
途中、からくり展示館がある。
ここで展示されているからくりは、蟷螂山でもお馴染みの9代目玉屋庄兵衛。
彼方此方に犬山祭の山車を保存する倉庫がある。
城下町に、旧磯部邸と云う江戸時代の商家がある。
磯部家は江戸時代から「柏屋」の屋号で手広く呉服商を営んでいた商家で、主屋は幕末に建て替えられたものだそうだ。
犬山駅に付き、名鉄小牧線の、13時27分発地下鉄上飯田線直通の平安通行きに乗車。
案内の放送で「可児方面は〜」と云っているのが気になる。
小牧線は全て各駅停車。
小牧市の、何と無くのんびりした田舎の車窓を眺め、14時1分地下鉄平安通に到着。
地下鉄名城線に乗り換え、14時4分の電車で市役所へ。
14時10分の到着。
ここから名古屋城は徒歩5分。
名古屋城に着いたら、丁度14時半から「名古屋城おもてなし隊」のイベントがあった。
豊臣秀吉、前田利家、前田慶次に扮した剣劇パフォーマンス。
名古屋城でも色々とイベントをやっている様だ。
また、名古屋城本丸御殿の再建も進められている。
今は玄関・表書院が再建され公開していた。
当時の工法での再建で、檜の香りが香しい。
本年6月1日からは、対面所と下御膳所が公開の予定で、また来てみたい。
最後に天守へ。
コンクリート造りの再建天守でエレベーター付き。
名古屋城に来たのも21年振り。
天守閣内部は歴史資料館になっており、色々な物が展示されている。
駕籠や、石垣の大石を引く人夫の再現は兎も角、庶民や商家の内部が天守閣に再現されているのには面食らった。
名古屋城んわ出て市役所へ向かうと、満州国が見えて来た。
16時、地下鉄名城線で栄へ。
栄には16時4分の到着。
地下鉄東山線乗り換えて16時7分、新栄町に到着。
新栄町も18年振り。
ここには「名古屋ダイヤモンドホール」と云うライブ会場があり、DIE IN CRIESやEins:Vier、Guniw Tools等のライブを見に来たものだった。
「ダイヤモンドホール」には寄らず、本日の宿たる「東横イン名古屋栄」の1006号室にチェックイン。
朝から疲れたので、軽く睡眠。
18時過ぎ、ホテルを出て栄へ。
予約していた名古屋コーチンの名店「鳥しげ」へ。
今回は「名古屋コーチンづくしコース」と個室を予約しておいた。
名古屋コーチンの会席風のコース料理。
どれも絶妙な味わい。
メニューは、
先附「コーチンむね肉のぬた」
前菜「湯葉・コーチン笹身若芽合え・鯛揚げ出汁」
碗物「コーチンスープ」
向附「コーチン叩き」
焼物「コーチン月見ステーキ」
蒸物「コーチンスープの茶碗蒸し
食事「親子丼」
甘味「コーチン玉子の濃厚カステラ」
酒は尾張の「勲碧」に「ねのひ」を頂いた。
「ねのひ」のお銚子に描かれていた絵が、ゲオ様っぽい。
〆に親子丼と、カステラを頂き満腹した。
何だかんだで二時間近く堪能していた。
帰りに、名古屋のテレビ塔へ登ってみた。
まなにゃーさんは、タワー系が好きなので。
夜間の名古屋テレビ塔は、カップルばかり。
リア充は爆発して頂きたいが、夜景は見事だった。
夜の名古屋も堪能し、22時半頃、ホテルに帰着。
充実した愛知での一日であった。
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