今週の仮受けは「皆殺しのバラッド」。珍しくドキュメンタリーですわ。
基本的に、二人の人間に密着しているドキュメンタリー。一人目は、フアレスの捜査官。殺人事件の9割が捜査すらされないという現実の中で、淡々と現場で証拠集めをする姿が印象的。法医学捜査設備も充実しているのに、犯人検挙に全く至らないなんて、モチベーションがダダ下がりですよね。しかもカルテルから暗殺予告まで食らって、お気の毒としか言いようがありません。
もう一人は、LAで曲を作っている歌手。彼が歌うのはナルココリードというジャンル。バラードなんだけど、歌詞が「右手にAK47、奴の頭を吹っ飛ばす」みたいな、ギャングスタラップ調なんですね。特にメキシコでもっとも力のあるシナロア・カルテルを賛美する内容で、結構売れてるそうな。密着中に、曲を作るために本場の姿を見たいと言い出して、シナロアのクリアカンに向かいます。彼にとっては、麻薬戦争がメシのタネなんですね。
一年で何千人もの死者を出しているメキシコ麻薬戦争。普通の市民たちが悲しみと恐怖に沈む一方、若者たちはカルテルに憧れナルコ(麻薬)コリード(バラード)に熱狂しているんです。もはや、カルテルの存在が国の中に文化として根付いちゃってる感が強いです。撲滅なんて、絶対ムリだろうよ…と思ってしまいますよね。「ボーダーライン」の参考文献として、借りてみました。5月公開の「カルテルランド」も観たいなぁ…
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