2015年6月発行で、1億総老後崩壊の衝撃を述べておりますが、2016年2月現在では生活保護切り下げや医療費削減等、高齢者の福祉の削減傾向は続いています。
高額医療の援助制度を知らないばかりに貧困に転落した例もありました。知識不足のための貧困転落はかなりあるように思われます。行政が広報活動に消極的なときには社会保障へアクセスすると同時に社会保障につよい弁護士に同時にアクセスできるようにせんとあかんと思いました。
収入制限はありますが、無料で弁護士に法律相談できる制度があることは、あまり知られていないようです。
朝日新書520
下流老人(かりゅうろうじん)
2015年6月30日第1刷発行
2015年9月30日第10刷発行
著 者 藤田孝典(ふじた たかのり)
発行者 首藤由之
発行所 朝日新聞出版
ISBN978−4−02−273620−8
C0295
目次
はじめに
第1章 下流老人とは何か
下流老人とはいったい何か
下流老人の具体的な指標 3つの「ない」
�ー�入が著しく少「ない」
�⊇淑�な貯蓄が「ない」
�M蠅譴訖祐屬�い「ない」(社会的孤立)
下流老人の何が問題なのか
悪影響�機/得ぢ紊隼劼匹眄ぢ紊�共倒れする
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悪影響�掘ー禺埓ぢ紊両暖颪猟稾�
悪影響�検‐�子化を加速させる
下流老人の社会的な問題――まとめ
第2章 下流老人の現実
生活困窮者の現状
異口同音に「想定外」
●ケース1
〈飲食店などで働くも、野草で飢えをしのぐ加藤さん(仮名)〉
正社員の仕事を辞め、親の介護
「こんなに年金が少ないとは思わなかった」
●ケース2〈うつ病の娘を支える永田さん(仮名)夫婦〉
「年金だけが生活の命綱」
自分は順風満帆でも、自分以外の「想定外」で
●ケース3〈事務職員をしてきた山口さん(仮名)〉
「3000万円なんてあっという間に消えちゃった」
●ケース4〈地方銀行に勤めていた藤原さん(仮名)〉
銀行員、大企業の社員も、例外ではない
下流老人をめぐるいくつかの資料から
働いて稼いでる額は、全収入のせいぜい2割
支援しても減らない下流老人
第3章 誰もがなり得る下流老人
――「普通」から「下流」への典型パターン――
「普通」から「下流」へ陥るいくつものパターン
【現状編】
〈パターン1 病気や事故による高額な医療費の支払い〉
人生における「高齢期」の長期化
〈パターン2 高齢者介護施設に入居できない〉
すさまじい老後格差
金がなければまともな介護も受けられない
〈パターン3 子どもがワーキングプア(年収200万円以下)や
引きこもりで親に寄りかかる〉
子どもが「ブラック企業」に
「檻のない牢獄」と化した実家
〈パターン4 増加する熟年離婚〉
熟年離婚の盲点
仕事一筋できたならば、夫は妻に逃げられてはいけない
〈パターン5 認知症でも周りに頼れる家族がいない〉
認知症+一人暮らし+悪徳業者⇒下流老人
〈コラム1:カネの切れ目が延命装置のスイッチも切る!?〉
【近い未来編】
「一億総老後崩壊」の時代
もらえる年金が減るおそれ
年収400万円以下は下流化のリスクが高い
(「一億総下流」の時代がやってくる)
強烈な格差の行き着く先
昔と今の400万は価値が全然違う
4割の世帯は、老後の資金がほとんどない!?
非正規は下流に直結する
非正規は正規の3分の1しかもらえない!?
独居老人予備軍を増やす、未婚率の増加
〈コラム2:親が残した不動産に殺される!?(空き家問題)〉
手放したくても手放せぬ「不良資産」
第4章 「努力論」「自己責任論」があなたを殺す日
放置される下流老人
努力できない出来損ないは死ぬべきなのか?
イギリス、恐怖の「貧困者収容所」法
下流老人を救済することは税金のムダ?
全体像が把握できないと下流老人は差別されて見殺しにされる
ひっそりと死んでいく下流老人たち
言わなければ助けないという制度設計
絶対的貧困と相対的貧困の違い
生活保護バッシングに見る「甘え」を許さない社会
事故責任論の矛盾と危うさ
「真に」救うべき人間など一人もいない
第5章 制度疲労と無策が生む下流老人
――個人に依存する政府――
〈1 収入面の不備――家族扶助を前提とした年金制度の崩壊〉
〈2 貯蓄・資産面の不備――下がる給与と上がる物価〉
〈3 医療の不備――�牋緡兎駝鵜瓩�招く孤独死〉
〈4 介護保険の不備
――下流老人が救えない福祉制度、ケアマネジャー〉
〈5 住宅の不備――住まいを失う高齢者〉
〈6 関係性・つながり構築の不備――助けの手が届かない〉
〈7 生活保護の不備――国によって操作される貧困の定義〉
〈8 労働・就労支援の不備
――死ぬ直前まで働かないと暮らせないの!?〉
〈8つの視点から制度批判――まとめ〉
〈コラム3:下流老人の生き血を吸う「貧困ビジネス」〉
下流老人の周辺で暗躍する貧困ビジネス
下流老人を大量生産する「無料低額宿泊所」
第6章 自分でできる自己防衛策
――どうすれば安らかな老後を迎えられるのか――
【知識の問題(対策編)】……生活保護を正しく知っておく
〇生活保護の手続きの流れ
〇保護費の支給額と内容
〇保護の受給要件
【意識の問題(対策編)】……そもそも社会制度とは何か
【医療の問題(対策編)】……今のうちから病気や介護に備える
【お金の問題(予防編)】……いくら貯めるべきか
【心の問題(予防編)】……地域社会へ積極的に参加する
【居場所の問題(予防編)】……地域のNPO活動にも
コミットしておくこと
【いざというときの問題(予防編)】……「受援力」を
身につけておく
幸せな下流老人の共通点
第7章 一億総老後崩壊を防ぐために
下流老人は国や社会が生み出すもの
日本の貧困を止める方策は?
制度をわかりやすく、受けやすく
生活保護を保険化してしまう!?
生活の一部をまかなうものとしての生活保護
住まいの貧困をなくすこと
未来の下流老人をなくす――若者の貧困に介入せよ
下流老人の問題に希望はある――貧困・格差と不平等の是正へ
人間が暮らす社会システムをつくるのはわたしたちである
おわりに
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