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2016年02月28日03:22

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平成のウルトラマンと平成の仮面ライダー【後編】

前編より続く

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こうして、経産省・資源エネ庁ヒモ付きの広報PR番組ではあったが、
兎にも角にも平成の世の中に「ウルトラセブン」を復活させることが出来た。

対象は、飽くまで旧作をリアルタイムでご覧になっていた大きなオトモダチでは
あったが、最後のシリーズ放映から十数年。親子二代で初めてご覧になったお子様も
多かったと聞く。

制作費は抑えに抑えたつもりだが、やはり当初見込みより大幅にアシが出た。

ウルトラセブンの着ぐるみは新調せず、アトラクション用のものを綺麗に拭きなおして
使用したり、ミニチュアセットや特撮部分は極力、尺を抑えたり、簡単なCGで誤魔化せる
ものは、そうしたり、あとはカット割の多用でしのいだりしたが、当時はCGの編集作業と
費用もバカにならないものだったりと苦労はした。
アシが出た分は、その後のビデオDVDの販売収入でなんとか埋め合わせは出来た。

その後、この平成ウルトラセブンシリーズは、好評につきVapさんと円谷の間で
意気投合してオリジナルセルビデオDVDシリーズ化してこの後数本製作された。

フォト


さて、ウルトラセブンはこのように復活させることが出来たが、
我々が本来目指したのは「ウルトラマン」シリーズの復活である。

幸い、この件で円谷プロとの関係も良好で、ガッチリタッグを組む体制は
出来上がった。

しかし、また問題は「放映枠」である。今回の件で面子を潰されたTBSは
かなりヘソを曲げている。ウラでは鵜の目鷹の目でD通さんが手薬煉引いて
待っている。

だが、やはりココは正面突破しか手は無いのである。
円谷と組んでTBSの編成と制作に談判詣でが一年続いた。
結局は、いろんなシガラミや思惑、損得勘定の落としドコロの問題である。

TBS側はD通の手前・・・
ゴールデン(タイム)は渡せないし、また視聴率的にもリスクがある。
東京KEY局TBS制作・発下りJNN(TBS系列) 全国フルネット28局では出来ない。

だが、しかし、大阪準KEY局毎日放送制作・発上りJNN(TBS系列) 26局ならば、
どこの(D及びTBS)の面子も潰さずに枠も用意できることになった。

そして、ようやく読広・円谷間で「平成ウルトラマン」シリーズ3部作の
製作契約が結ばれた。

条件及び内容は、旧シリーズの設定を引き継がない、引きずらない。
何故なら、旧シリーズの設定には、当時TBS社員であった円谷一氏(円谷長男)
実相寺ディレクターや飯島ディレクターの脚本意匠著作に抵触するからである。

だが、我々は、旧作「バラージの青い石」に登場する5000年前に存在した
ウルトラマン(ノアの神)に着目して、平行世界に存在したM78青雲人と地球人との
もう一つのコンタクトの物語という設定で展開を開始したのである。
テーマは、「 光を継ぐ者 」とされ、ちょうどNTT光通信の普及期にあたり
NTTもBANDAIとともにメインスポンサードされた。

ようやく、銀色の光の巨人がお茶の間に復活するONAIRの日を迎えた。

すなわち、ウルトラマンティガ、ダイナ、ガイアの平成ウルトラマン三部作である。



【V6 Take Me Higher (ウルトラマンティガ OP)】

主題歌には、初めてジャニーズ事務所のV6がフィーチャーされ
曲も当時流行のパラパラ?(笑) 
ユーロビートClub・ディスコ調楽曲が選ばれ
旧来の子供イメージも刷新された。

オリジナルは、op曲"TAKE ME HIGHER"は元ユーロビートで
デイヴ・ロジャースであり、V6はそのカヴァー版である。




平成ウルトラマンシリーズは、後に旧シリーズとの和解共演合作が映画化された。


しかし、契約の三部作の以降は、円谷プロも制作費の赤字が祟り、
経営もCM会社やパチンコ屋の子会社になったり、
メインスポンサー(BANDAI)がナムコと合併したり、
紆余曲折あって、ウルトラマンコスモス以降
結局電通に枠を奪い返され、現在に至っている。

あんだけモメた放送枠も、TBS→一時日テレ→毎日放送(MBS)
→中部日本放送(CBS)→TX(テレビ東京)と変遷を重ね
テレビ局渡り鳥と揶揄される現状である。


【平成仮面ライダー】

フォト




読広が平成ウルトラマンの復活にやっきになっていた頃、
一方ライバル会社の旧旭通信社(現ADK)は、もう一つの男児玩具キャラの
スマッシュコンテンツたる「仮面ライダー」に食指を動かしていた。

絶えず資金繰りや経営の不安定に悩まされ続けてきた円谷プロと違い
仮面ライダーは日本屈指の大映画会社「東映」の製作である。

とはいえ、数十年もシリーズを続けているとマンネリ化は勿論のこと
ネタもやりつくした感があり迷走期にはいってしまうこともある。

特に、10作目以降、原作者である石の森章太郎先生もお亡くなりになり、
以後、原点回帰を目指したり、全くアサッテの方向を目指したりした挙句
5年ほど制作が途絶えていた。

ところが、同じ石の森章太郎先生原作の「ゴレンジャー」を原点とする
「戦隊モノ」はマンネリすらも逆手に取り、コンスタントに人気を得て
人気を維持して連綿と制作が続けられていた。

東映本社は、仮面ライダーと戦隊モノシリーズとを比較して
方や戦隊モノは東映エージェンシーという子会社が専属代理店となり、
ちゃんとしたマーケティングに基づきお守りをされている点に着目して
子供マーケットに強い代理店に仮面ライダーをテコいれさせようと考えた。

当時、読広はウルトラマンを一心不乱に追いかけてる最中であり、
BANDAIもライバルキャラクターを扱っている読広には任せることは
不適当と考え競合のADKにキャラクターAE制として白羽の矢を立てた。

ここに 「平成仮面ライダー改造手術」 が行われることとになる。

ADKは主人公のキャスティングに着目した。
迷走期には、お子様向けにアクションに重きが置かれ、主人公には
容姿より、体力、アクション、スタントなし等フィジカルに重きを置かれていた。

オーディションを大々的に行い、従来の暑苦しかったりする
熱血路線の主人公キャスティングから、coolで、ヤングママさんも
お子様とついつい一緒に視聴したくなる。イケメン路線に舵を切った。
「 将を射んとすれば、まず馬を射よ 」戦略である。

勿論、時節柄、特撮にはCGを多用して派手に、
アクタースーツは、着ぐるみ然としたものから
アクションしやすさを考慮して体にピッタリとしたスーツに
デザインも素材も変更された。
乗り物ももはやバイクですらなく、四輪自動車や電車にすら
変貌を遂げたw

オダギリジョーや綾野剛など今をトキメク イケメン俳優が輩出した。



挙句の果てには、有名俳優すら登用した。



そして、今年は再び原点回帰して、元祖藤岡弘御大が38年ぶりに
満を持しての再登板である。

フォト








主題歌もコノ機にムカシのバージョンにもどしてもらいたい
まんもちゃんのような大きなオトモダチも多かろうw



このように、ロングセラー、ロングヒットの陰には、いろんな人々の
悪戦苦闘や七転八倒や、悲喜交々などがある。

BANDAIの社是に「 萬代不易 不易流行 」というのがあるが
いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、
新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。
また、新味を求めて変化を重ねて いく流行性こそが不易の本質であること。

つまり、何時までも変わらないということ、すなわち 
それはいつもチョットずつ変わって行く事なのである。




平成のウルトラセブンの復活から10年経った頃、ちょうど転勤で名古屋にいた
まんもちゃんに、しばらくぶりで円谷プロのスタッフの一人から
電話がかかってきた。

「来週のウルトラマンMAX第24話「狙われない街」をご覧になってくださいね」

ハテ?といぶかしみながらTVを見て見ると、、
そこには、六平直政さん演じるまんもちゃんと同姓同名の
タバコが大好きで、さえないハゲデブの中年刑事が登場していた。

ちょっとしたイタズラなのだろう。平成ウルトラセブン「地球星人の大地」を
撮影していた時、メトロン星人の着ぐるみを撫でながら、
「やっぱ、ウルトラマンにはバルタン星人、ウルトラセブンにはメトロン星人でつなぁ!」
目をキラキラさせながら、息ハアハアさせながら興奮していたまんもちゃんを
彼らは覚えていてくれたのである。



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