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2015年10月08日08:15

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水曜クビクビ日記341:「顔のないヒトラーたち」&「アメリカン・ドリーマー」

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1958年、ドイツ。フランクフルト地方検察庁の新米検事ヨハン・ラドマンは、検察に怒鳴り込んで来た記者グニルカの訴えに興味を引かれた。それは、近所の小学校でアウシュヴィッツ勤務だったSS隊員シュルツが、堂々と教壇に立っているというものだった。法律では、元ナチが教職に就くことは禁じられているはず。大戦を経験している検事正以下、ベテランの検事たちは、いまさらナチのことなんか蒸し返さないでくれという思いでグニルカを無視するが、まだ若干28のヨハンには、法律違反なら調べるべきという気持ちのほうが強かった。記録を当たると、確かに、シュルツは元SSだったが、文部省も警察も彼を黙認している様子。いまだ役所にも、ナチのシンパがいるので、手を出したくないらしい。しかも1958年当時、殺人を除くすべての戦争犯罪は時効を迎えているのである。検察の限界をグニルカに伝えたヨハンは、シュルツをSSだと確認したアウシュヴィッツの生存者シモンに引き合わされる。そこで、自分が今まで教わることがなかったアウシュヴィッツの真実の片鱗を垣間見ることになった。シュルツを含め、アウシュヴィッツのSS隊員たちが日常的にユダヤ人を殺害していたことを知ったヨハンは、彼らを法廷に引きずり出して告発する決意をする…


「顔のないヒトラーたち」。1963年の〈アウシュヴィッツ裁判〉に材をとったフィクション映画です。岡田将生みたいな純真無垢で幼稚な正義感を振りかざす主人公が、現実という壁にぶち当たり、苦悩していくドラマ。連合国でもイスラエルでもなく、ドイツ人自身がアウシュヴィッツのナチを裁くというところが興味深かったですね。メンゲレへの言及もあるので、これを見てから「ブラジルから来た少年」 を見るのも一興かも。

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1981年、冬のニューヨーク。「スタンダード灯油・石油」の社長アベル・モラレスは人生の大転機を迎えようとしていた。一代で会社を興し、成長させてきたアベルは、全財産をはたいて〈ターミナル〉購入契約を結んだのである。ターミナルとは、海に面した広大な土地。巨大なオイルタンクを擁したこの場所は、輸入したオイルをすぐさま販売・輸送に回せる立地条件なのだ。これで、スタンダード社は業界トップに立つことは間違いない。契約書にサインしたアベルは、30日以内にターミナル所有者へ残金150万ドルを支払わねばならないが、あまり不安はない。懇意にしている銀行が、融資を確約してくれているからだ。だが、そんなところに問題が二つ持ち上がる。一つは、最近頻発しているトラックハイジャック。マンハッタンを走るスタンダード社の輸送トラックばかりがギャングに襲われ、オイルを抜きとられるているのだ。中には、重傷を負った運転手もいる。オイルの損失は20万ドル近いし、組合もアベルに待遇改善を要求してきている。同業者の嫌がらせだろうが、かなり頭の痛い問題だ。もう一つは、検察の内偵だ。脱税や賄賂の罪状で、アベルを起訴するつもりらしい。経理を担当する妻アナを問いただすも、やましい点は一切ないという。これも、業界で一番の成長株であるスタンダード社を見せしめにしてやろうという検察の嫌がらせだ。当時のオイル販売業界は、マフィアのフロント企業のような会社も多く、ダーティなイメージが強かった。そこに、清廉潔白さを武器に登場したアベルは、同業に嫌われ当局に疑われるという四面楚歌状態に陥っていたのだ。そして残金支払い期限の直前、アベルは窮地に立たされる。臆病なトラック運転手ジュリアンが、ハイジャック犯に襲撃された際、アベルに禁じられていた銃を発砲し警察沙汰を起こしてしまったのだ。これを受けて銀行は融資を凍結。破産寸前のアベルは、あと3日という期限内で150万を用意しなくてはならなくなる…


「アメリカン・ドリーマー 理想の代償 」。
オスカー・アイザック主演ですが、アナ役のジェシカ・チャスティンが最高でしたねー!アベルが理想とする良妻賢母の顔と、ギャング一家で育ったビッチの顔の二面性を持つアナは、見事なハマり役。シドニー・ルメットを彷彿とさせるロケ多用の撮影と明かりを抑えたライティングもグッド。脚本も素晴らしく、大人が観るには一級のドラマと言えるでしょうな。オススメです!
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