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2015年08月25日13:12

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蒼き地獄に堕ちた勇者ども22:アメリカ陸軍一等軍曹ドン・コリアー!

1945年4月、連合軍は既にドイツ中枢まで侵攻を続けていた。しかしドイツ軍は総力戦を展開、その猛攻は止む気配を見せなかった。M4シャーマン戦車<フューリー>に搭乗する一等軍曹ドン・コリアー(通称ウォーダディ)は、アフリカ戦線から戦ってきた筋金入りの猛者であった。<フューリー>には彼を慕うボイド(通称バイブル)、グレイディ(通称クーンアス)、ゴルドといった面々が乗り込み、幾多の死線をくぐり抜けていたが、あるとき副操縦士のレッドが死亡してしまい、隊は補充兵の新兵ノーマンを迎え入れることになる。だがノーマンはタイピストで、銃を撃った事もなければ戦車搭乗も初めてというド素人だった。不安を抱えながらも、彼らは第3戦車小隊に組み込まれ、苦戦を強いられているB中隊援護のために移動を開始する。しかし途中、ノーマンが敵兵を見逃してしまうというミスを犯し、小隊長が死亡してしまう。そこでウォーダディが小隊の指揮をとる事になった。

B中隊と合流すると、中隊長は森の中に潜む対戦車砲部隊の制圧を依頼する。そこで<フューリー>以下4台の戦車が歩兵を連れて出発。激戦の末、見事に敵を殲滅するのだった。その過程で、鬼のようにナチを憎悪し非人道的行為も厭わないウォーダディの姿を目の当たりにし、圧倒されるノーマン。だがB中隊と共にある町を解放したとき、現地のドイツ人女性たちを介してウォーダディの人間性を理解することになる。「理想は平和だ。しかし歴史は残酷なものだ・・・」と語るウォーダディ。知的で冷静な者でも、憎悪を抱えていなければ生き抜けないという戦場の真実を、ノーマンは知る事になるのだった。

町を離れた<フューリー>ら戦車小隊に、新たな任務が下る。連合軍側へ攻撃を仕掛けてくるドイツ機甲部隊が通過するであろう十字路に向かい、そこを死守しろというのだ。小隊は4台縦列で出発するが、その途中でドイツ軍のティガー戦車と遭遇してしまう。圧倒的な火力と頑丈な装甲の前に、手も足も出ない戦車小隊。いつしか<フューリー>を除く3両の戦車は全て木っ端みじんに粉砕されてしまっていた。<フューリー>はウォーダディの采配で何とかティガーを撃破するが、たった一台で十字路へ向かうことになる。そしてやっと十字路へ到着すると、今度は地雷のおかげでキャタピラが損傷。ついに<フューリー>は移動すら不可能となってしまった。もはや作戦続行は無理である。しかも、見張りにたったノーマンが、意気軒昂にこちらへ向かってくるドイツ軍部隊、およそ300名の兵士たちを視認した。もう、戦車を捨て逃げるしか道がない。そう訴えるバイブルたちだったが、ウォーダディは<フューリー>に残り、動けない戦車の火力を総動員して敵を食い止めると言い出した・・・





「FURY/フューリー」。ブラピ主演で、俺ら好みのデビッド・エアーが監督した戦車映画でございます。<フューリー>の面々が、観客の共感を得ようと媚びるキャラじゃないことがまず高評価。戦争映画の「きれいごと」が一切出てこないのが良かったですね。これ、タイトル後のファーストシーンが好きなんですよ。逆光のなか、ドイツ軍将校が馬に乗って大破したシャーマン戦車がゴロゴロ転がる場所に偵察にやってくるんだけど、そこにいきなりウォーダディが襲いかかって始末するんですね。この馬に乗った将校、まさに聖書における「ペイルライダー」だと思うんです。すなわち「死」のメタファーですね。それを殺してしまうウォーダディという男、死すらも倒してしまうという不死身感をここで演出しているんですよね。このシーンだけで、映画の成功を確信しました。いろいろ好事家の間では描写にツッコミどころはあるのかも知れませんが、硬派な戦争アクションとしてはいいデキだったのではないでしょうか。横列戦車VS対戦車砲部隊、VSティガー戦車、そしてVS300人の歩兵部隊と、見せ場の上がり方もオッケー。BDで買って損しない一本かと思います。

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(ブルーレイのみ所有ソフト:51枚目)
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