2003年1月発行の2巻です。文庫化されています。表紙は主人公のステトスコープを扱う姿です。
冒頭キシロカインショックで検査中に患者が死亡した事案で呼吸器科の安武助教授が責任をとらされるだろう、というシーンがでてきます。弁護士の感覚だと医療側に責任があるかどうかまだわからないし、麻酔科医の責任の問題もあるんですが、理不尽に助教授以下の人間が教授陣にあつかわれることを読者に印象づけます。
そのうえで藤吉医師が娘の心臓外科手術に反対であるにもかかわらず教授陣が外科手術方針というのにさからうべきか、さからうとしてどうやってやるべきか、という問題になっていきます。
もうひとつは昨年も問題になった治験のはなしです。
2015年現在で読み直すと大学病院が権威があった時代なのだなあ、と思われます。もともと風通しのいい大学病院もけっこうあります。大学教授が医局の任命権をてばなしたのは2000年代半ばくらいと思われますが、現在では伊集院のような過労死寸前でこきつかわれる研修医というのも、そうそうは見かけなくなっています。(評者が年取って若いひとの苦労がわからなくなっているだけなのかもしれませんが)
医龍 2 ―逃げる命―
ビッグコミックス
2003年3月1日初版第1刷発行
2003年4月5日 第2刷発行
著 者 乃木坂太郎
永井 明
ⒸTaro Nogizaka 2003
ⒸAkira Nagai 2003
発行者 片寄 聰
発行所 株式会社 小学館
ISBN4−09−186562−3
C9979
雑誌 45705−62
Contents
第8幕 逃げる命
第9幕 医者の暴力
第10幕 転院の代償
第11幕 死を呼ぶペースメーカー
第12幕 教授選定機種
第13幕 医局を去る者
第14幕 抗ガン剤治験
第15幕 患者の意志
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