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2015年06月08日19:18

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カルトde ブルーレイ!:第12回『ザ・ブルード 怒りのメタファー』

トロント、冬・・・

建築業のフランク・カーベスは、激しい憤りをおぼえていた。いま彼は、愛妻ノーラをラグランという精神科医が運営するクリニックに入院させているのだが、ラグランがいっこうに面会を許可してくれないのだ。しかし、フランクの娘・・・五歳になるキャンディだけはノーラに会えるという。ラグランは、「感情の発露が肉体に影響を及ぼす」という<サイコプラズミック>理論の提唱者で、ノーラにもそれに対する治療を施しているらしい。ラグラン曰く、ノーラの感情をコントロールするのにキャンディとの面会は必須なんだとか。全く納得のいかないフランクは、ある日キャンディの背中に虐待の痕を発見する。面会時、ノーラがキャンディに暴力を振るったに違いない。フランクはラグランに詰め寄り、もうキャンディをノーラに会わせないと息巻くが、「法律上、母親が娘に会う権利を奪うことはできない」と言い返されてしまう。確かに弁護士に相談するとその通りで、クリニック内のノーラが望めばキャンディを面会させなくてはならないらしい。そこでフランクは、何とかノーラに直談判しようと決意。そのためには、ラグランの治療がデタラメである証拠を押さえ法廷に告発する必要がある。フランクは、元ラグランの患者であるカートグを訪ね証言を取ろうとする。彼は、ラグランの精神療法を受けたら頸部リンパ腫になってしまったと訴える人物だ。精神療法でガンが出来るとは・・・にわかに信じがたいフランクだった。

そんななか、近所に住む義母・・・即ちノーラの母であるジュリアナが、自宅の台所で撲殺される事件が起こった。その夫、バートンは、自分の母の死をノーラに伝えようとするが、あえなくラグランに面会拒否を宣言されてしまう。怒ったバートンは、その夜、酒の勢いを借りてクリニックに乗り込む事を決意。一緒に殴り込もうとフランクに電話で誘いをかける。丁度、キャンディの面倒を見てくれる美人教師ルースと夕食をとっていたフランクは、ベロベロに酔った義父の様子が心配になり、ジュリアナの家に車を飛ばした。そして寝室に入ってみると、そこにはジュリアナ同様に無惨に殴り殺されたバートンの死体が転がっていた。浴室に人の気配を感じたフランクは、そこで撲殺犯人と格闘し、何とか息の根をとめる。それは、スキーウエアを着た5才くらいの「子供」だった。警察が解剖に回してよく見ると、「子供」は背中にラクダのようなコブを持ち、口が裂けた化物であった。しかもヘソがなく、とても人間から生まれでたモノではないらしい。
その数日後、今度はキャンディの幼稚園に「子供」が2体現れる。彼らは園児たちの目の前でルースに襲いかかり、激しく殴り死に至らしめると、キャンディの手を引いて現場から消えてしまう。キャンディが行方不明になったことで気をもむフランク。そこに、カートグの紹介で、ラグランの患者マイクが現れる。彼が言うには、ノーラの病室に「子供」がいて、ノーラが母親役として世話をしているというではないか。フランクはすぐさまクリニックに向かい、ノーラの病室がある離れ納屋に乗り込んでいく。そこでラグランから、「子供」についての驚くべき真相を聞かされるのだった・・・




『ザ・ブルード 怒りのメタファー』。クロネンバーグ監督の初期代表作。<歪んだ精神が歪んだ肉体を生む>という監督の一貫したテーマが、最も具現化した作品と言っていのではないでしょうか。例の「子供」の正体についてはネタバレしませんが、まー・・・トラウマ必至のビジュアルです。ノーラが「さあ見て」とフランクの前でカラダを露にした瞬間、俺、「マジか!」と声出しちゃったもん。主人公(フランク)に感情移入しやすいし、<サイコプラズミック>の説得力も相まって、俺は「スキャナーズ」よりも好きです。怖い、というより気味が悪いものを見たい方には超オススメ。「ザ・フライ」は二度と観る気はしないけど、これは何度も見返したい逸品です。



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(ブルーレイのみ所有ソフト:48枚目)
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