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2015年04月21日05:08

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鈴木大介「最貧困女子」2014年 

鈴木大介「最貧困女子」2014年 幻冬舎新書
読むほうにも覚悟がいります。精神異常者へのアクセス経験のすくないひとが読むとメンタルをやられかねません。「女性たちの貧困」でもとりあげられない、最底辺の女性の貧困のレポートです。
 働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10~20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。しかし、さらに目も当てられないような地獄でもがき苦しむ女性たちがいる。それが、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。可視化されにくい彼女らの抱えた苦しみや痛みを、最底辺フィールドワーカーが活写、問題をえぐり出す!

 最貧困女子のかわいげがなく、まわりが救済をさしのべない、手続書類を書くことができない、そういう現状があきらかになっていきます。月収10万円でもプア充実といわれるひともいるのに彼女たちはなぜ不幸なのか。

著者は取材対象者の不幸を救えないことに絶望しているようです。
「この20余名という少数の取材をした後、僕は、このテーマでの取材を一切していない。というかできなくなった。ここで懺悔するならば、僕は逃げたのだ。彼女らを取り巻く、圧倒的な不自由と、悲惨と壮絶から、僕は尻尾を巻いて逃げだした。そこにあったのは、考えても考えても救いの光がそこにあるのかわからない、どう解決すればいいのか糸口も見えない、そんなどん底の貧困だった。」

 評者はここ数年の議論のもりあがりも反映して、論児童虐待の連鎖をふせぐこと、児童相談書の家庭への監視強化によって、最貧困女子発生の予防にはすこし効果がありそうにはおもっています。

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