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2015年03月05日13:31

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水曜クビクビ日記303:「アナベル」&「君が生きた証」

1969−1970年のカリフォルニア。サンタモニカで暮らしていた医大生ジョンとその妻ミアは、周囲も微笑むアツアツの美形カップル。ミアが妊娠し、経済的には不安がるものの、シアワセの絶頂にいた。そんな二人が、ある日凄惨な事件に巻き込まれてしまう。隣家のヒギンズさん夫婦が惨殺され、死体を発見したジョン&ミアが犯人に襲撃されてしまったのだ。犯人はヒギンズ家の一人娘アナベル。家出してカルト教に入信していた彼女は、突如帰宅して両親を殺害、その上ジョンたちも殺そうと家に侵入したのだ。アナベルに殺されかかったジョンとミアだが、間一髪警官が駆けつけ、アナベルを射殺して九死に一生を得た。しかし、家で殺人鬼が死んだのは気分が悪いし、アナベルが死の間際に抱いていたミアのコレクター人形ももはや抱く気にはならないと、ミアはジョンにこぼす。そこでジョンは、人形を捨ててパサデナ病院への研修に応募。こうして二人は、新天地で新たな生活を始めるのだった・・・

パサデナのアパートに入居したジョンとミア。可愛い女の赤ちゃんリアも誕生し、平穏な生活が戻ってきたかに思えたある日、捨てたはずの人形が引っ越し荷物から姿を現した。以降、不気味な女の幻影がミアを苦しめ始める。女はあのアナベルであった。人形に取り憑いたアナベルの悪霊だろうか?ミアはオカルト現象に詳しい本屋の女主人エブリンと、旧知の神父ペレズに相談するのだが・・・


まずは「アナベル 死霊館の人形」です。
2年前に見た「死霊館」(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1914585101&owner_id=2940502)のスピンオフ。幽霊ハンター・ウォーレン夫妻が厳重保管している人形<アナベル>のルーツを描いた作品です。「死霊館」が<悪魔の棲む家>&<エクソシスト>を意識しているのに対し、本作はもろ<ローズマリーの赤ちゃん>風。でも、イマドキのPOVホラー的演出も盛り込んで、懐かしさと新しさを同時に感じられるツクリになっています。神父の説法が後半の伏線として生きていたり、脚本/演出がまずまずの一本。恐がりさんはスルーしてね。



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続いて観たのは「君が生きた証」。

これ、ネタバレ全開なので、ちょっとでも興味があるなら以下は読まないでくださいね。一応ネタバレ部分は段落分けしますけど。




オクラホマ州。広告代理店重役のエグゼクティブ、サム・マニング。彼は大口の契約をモノにして有頂天になっていた。別れた妻の元に残した息子ジョシュに「大学をサボってランチに付き合え」と電話する始末だ。授業なんかよりパパを祝ってくれよと笑うサムに、ジョシュは言葉を濁しながらも待ち合わせのレストランに行くと返事する。しかし、約束の時間になってもジョシュは現れなかった。その理由を、サムはレストランのテレビで知ることになる。待ち合わせ直前、大学で銃乱射事件が発生し、ジョシュは死んでしまったのだ。

それから二年。息子の死から立ち直れず、仕事も辞めてしまったサムは、ヘフナー湖に停留したボートの中で暮らしていた。塗装のバイトで収入を得ていたが、ほとんど酒に消えてしまっている。そこに元妻が現れ、新生活を始めるにあたって、ジョシュの遺品を持っていけないから引き取ってくれと言う。サムはその中から、ジョシュが愛用していたギターと歌詞ノート、CD―Rを発見する。サムゆずりでギターを愛したジョシュは、自ら作詞作曲しCDに吹き込んでいたのだ。それを聴き、自然と自らもギターを弾き始めるサム。地元のバーのステージに飛び入り参加し、ジョシュの曲を演奏してみることにした。すると、21才のミュージシャン・クエンティンがサムの元に駆け寄って、曲に大感動したと告げる。ぜひ、俺とセッションしてくれませんか?と強く押してくるクエンティンに根負けし、一緒にプレイすることを承知してしまうサム。だが、彼は曲がジョシュの作品であることを告白することができなかった。なぜなら、これらの曲は<世に出して良い曲>ではなかったからだ・・・




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みんな大好きなクセもの俳優ウィルアム・H・メイシーの初監督作品。地味めの脇役俳優ビリー・クラダップが、吹替え無しで演奏と歌唱を見せてくれます。この曲たちがまず素晴らしい!歌詞もメロディも、沁み入るものばかりで、非常に良かったですねー。



ただ。


以下ネタバレね。


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予告編でも丸判りなスジなんですが、一個だけ、予告編では当然出てこない<ある真実>というのが潜んでいます。サムが、クエンティンとバンド組む時に「実はこれ、死んだ息子が遺した曲なんだ」となぜカミングアウトしなかったのか・・・これは本編でしか判りません。


それはですね。


実は息子ジョシュは、銃乱射事件の被害者ではなく、実行犯だったのです。

自殺か警察に撃たれたか、とにかく「乱射事件で死亡」は嘘ではないんですが、予告編ではあたかも被害者のように見えていましたよね。だから私、完全の騙されました。なるほど、殺人犯の曲だから、本来世に出してはいけない曲なんですね。でも、サムにとっては、殺人犯だろうが息子には変わりなく、その息子の思いの詰まった曲だからこそ、自分が唄う事に宿命じみたものを感じていたのです。こういう設定はなかなか斬新ですね。加害者の親のドラマ、として観ると、日本人にはどうも納得しがたいところもありますが、子を亡くした親の葛藤と再生を描いた映画としては及第点だったのではないでしょうか。
ただ、唯一にして最大のサプライズに、説得力がないのが弱点。というのも、冒頭のジョシュ君がまあまあ好青年で、とても銃乱射事件を起こすような大学生に見えないんですよ。なぜ事件を起こしたか・・・そのロジックをちょっとは見せて欲しかったですね。最後まで釈然としない思いが残ったのも事実です。








さて、土曜は何を観ようかな・・・ソロモンの偽証は時間が合わず断念かな(泣)
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