古い作品が続いたので、新しめのを読んでみる。
またまたの万城目学作品。
これで4冊目〜
この作品はちょい前に映画化されてましたね。
CMで見た記憶によるとドチープなギャグ超能力モノのように感じられましたがどうなんでしょうか?
あらすじとしては
日出家の末端である日出涼介は高校入学を機に滋賀県湖東地方にある本家へと下宿することに。
日出家は日本有数の大企業を経営する一族で大金持ちである。
その家はなんとお城!
そこに住むことになった涼介は翌日から日出本家の実力を知ることとなる。
同級生となった本家の嫡男、淡十郎と一緒に登校することとなるのだが制服は淡十郎が好きという理由だけで2人だけ特注の赤色モデル。
登校も城から学校までひいた水路を船頭に船で送り迎えしてもらう。
教頭が校門でお出迎え。
お弁当は超豪華重箱3段!
ブルジョア全開の日出本家だがこれには当然秘密がある。
日出家には代々特殊な能力が備わっていて、琵琶湖の水を飲むことにより覚醒する。
その能力とは「他人の心を覗き、支配する」というもの。
これにより栄華を極めているのだ。
しかし、その力が及ぶのは琵琶湖周辺のみで、尚且つ“敵”もいる。
『棗家』だ!
こちらは「他人の体を支配する」能力を持っていて、1000年間互いを牽制し、足を引っ張り合ってきたのだ。
そして『棗家』の人間が涼介と淡十郎と同じクラスにいた。
このいがみ合った両家の出会いがこれまでの歴史を大きく変えることとなる!
とこんな感じー
んー、序盤の描写が無駄に細かくて、読むのがやや苦痛。
でも、そこを過ぎれば読みやすくなります。
なかなかスケールの大きい作品で、後半はやっぱり超能力バトルになります。
でもなんか思ってたのと違ってました。
やってることは派手なんだけど、どうにも地味。
かなりこじんまりとした作品となっています。
その原因の1つが主人公の涼介のキャラにありますね。
立場、力共に弱っちいので見ていて、イライラします。
そこにどうでもいい淡十郎の恋愛話が入ってきて、話が違う方向に展開していって、「ん? 日常話なの?」と思っているところに急遽“敵”が出てきて、超能力バトル。
…なんというか、こちらが思っているほうに話が進まないのでイラっとします。
故意にそういう展開にしてるんだろうけど、なんか違和感。
盛り上がりに欠けますねー
あと、最後の展開がご都合主義がすぎる!
せめて複線張っといてくれー
つか、『棗家』側の能力が『日出家』に比べると常軌を逸しすぎ!
精神支配も確かにスゴいチート能力ではあるんだけど、『棗家』のはそれに輪をかけてチートすぎる!
これでよくバランス保てたな。
まあ、よくよく考えると意外と使い道のない能力か?
んー…
(能力の内容についてはネタバレになるので割愛)
70点ぐらいかなー
んー、この作者、相変わらずの弾け不足。
なんちゅうか、真面目すぎるな。
カッチリとしすぎてて物足りないねー
作りこまれすぎてて、勢いがないのかな?
どうにも盛り上がらないんですよね。
そのわりに今までの作品と比べると作りこみの浅い部分が見受けられて、いろいろと気になるところも多いのもどうにも。
タイトルがキャッチーだけど、相変わらずの「タイトルありきのタイトル」で別段意味があるわけでもありません。
読めるは読めるんだけど、個人的には「もう少し頑張りましょう」って感じかな。
万城目学 2011年4月26日 集英社
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